本書出版時点は、教育基本法は旧法でした。本書での批判対象は旧法です。一方、再評価の対象が明治時代の教育勅語です。この二人のやり取りを俯瞰すると、教育勅語と改正教育基本法は、アメリカの教育理念に近いことが分かります。 教育基本法が、日教組の呪縛から解放され、改正されてよかった、と率直に思いました。私の周りにいる今の20台の人たちを見ると、教育基本法の改正の成果が少しずつ出ているように思います。それは、自分に対する責任、何者かであろうとする姿勢を感じるからです。 ...
2016年03月
【書評】『春琴抄』美少女の肌を愛でつつも純愛を描く谷崎潤一郎
昨年没後50年ということもあり、谷崎潤一郎の著作権が切れましたこの『春琴抄』も早速青空文庫で読むことができます。本書の出版は1933年で『痴人の愛』の8年後のことです冒頭10ページほど読み旋律が走りました『痴人の愛』と同様に、病的までに被虐的な美少女崇拝の世界が繰り広げられているからです私は、谷崎という人は日本文学史上もっとも美しい日本語で書き著す小説家だと思っていますが、本書でもあますことなく春琴の美しさを著しています。 ...
【書評】『植物はすごい 七不思議篇』~ソメイヨシノの不思議とは?
年末に読んだ本なのですが、サクラの季節になったということで、この本の書評を書きます。7つの植物について、それぞれ7つのふしぎを綴った本です。そして、トップバッターはサクラ。 知らなかった、驚愕の事実。 ...
鉄道模型Nゲージ
Google+を眺めていたら、 すごいNゲージの動画投稿見つけました。 このNゲージコレクション 作り込み精度が半端じゃありません。 臨場感があふれます。 日本人のモノづくりの真髄を感じます。 ...
【書評】『ヨーロッパ覇権史』(その2)日本史との接点
今回は、ポルトガルも含めた4か国の日本史との接点を見ていきます。なお、ここで述べていることは、本書の書評ではなく、私の考察です。年号は主にWikipediaの記述を参照しました。 日英同盟を廃止した日本が英米との戦争を余儀なくなされたことを考えると、日米安保は必須だと考えます。中国への抑止力だけでなく、アメリカとの戦争を避けるためにも。 ...
【書評】『ヨーロッパ覇権史』(その1)軍事力と情報力
近世以降、なぜ、ヨーロッパが世界を支配するに至ったか、全体を俯瞰するのに大変参考になりました。また、日本史におけるヨーロッパとアメリカとの関係も、この覇権史と見事に符合が合います。単に書評に終わらせず、独自の考察も付け加えておきます。 ...
EGMフォーラムメンバーの壮行会~シンガポールへの旅立ち
このたび、EGMフォーラムメンバーの篠崎さんがシンガポールに転勤になるとのことで、EGMフォーラムメンバーで壮行会を開催しました。開催場所は、Good Beer Faucetsという渋谷Bunkamuraのお隣のお店。14人のメンバーが集まりました。 ...
【朝活読書サロン】谷崎潤一郎・ロボット・世界史(3月24日)
今回は、女性3名+男性3名の参加。 Facebook経由で、参加したいと連絡いただいたレイさんをお誘いしました。 にもかかわらず、うっかり、朝8時から会議を設定してしまいました。会議の主催者につき、欠席・遅刻するわけにもいかず。トホホ。ということで、7時過ぎに到着し、7時25分には離席いたしました。本を紹介しただけで、紹介は受けていません。 ...
【書評】『ブレークポイント ウェブは過成長により内部崩壊する』~人工知能に関する考察
冒頭の絵は、本書を読んで私が描いたものだけど、何の対比か分かるでしょうか? 左は構成要素を表し、右はネットワークを表します。 さらには、構成要素側には「知性」はないのにも関わらず、ネットワークは知性があるように振る舞います。「自己組織化」あるいは「創発」と呼ばれる現象です。 ...
大学までの道のり~エピソード2(受験編)
この1月から2月の心構えとしては、すべての夜のお誘いをお断りました。何かできるわけではありませんが、子どもに精神的なかく乱要因を与えないこと、そのことに尽きます。努めて平静を装いました。 ...
大学までの道のり~エピソード1(受験準備編)
卒業式を迎えたということで、大学入学までの道のりをメモしておこうと思います。あまり遡り過ぎてもなんなので、受験申込あたりから。受験対策の勉強等は割愛します。 ...
卒業とオヤジの会
昨日(3月18日)は、中高一貫校に通った長女の卒業式。卒業式と謝恩会は妻が参加し、謝恩会の二次会に相当する高3保護者学年会のみ、夕方から参加してきました。 そして今日(3月19日)、オヤジの会に参加してきました。出席者は15名中、高3は私一人のみ。最後には花束までいただいてしまいました。私からは、みなさんが聞きたいであろう受験の話などをいたしました。 ...
【書評】『僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと』
本書は、タイトルにある通り、「後悔」について書かれた本です。人の「後悔」を延々と聞かされるのは、読んでいて決して気持ちのいいものではありません。読み手が精神的に成熟していないと、気持ちの悪さが払しょくできないかもしれません。少なくとも私は、気持ちがよくなかったので、読み進めることをやめました。もちろん読み続けることもできましたが。 ...
ザンビアへの旅立ち
昨今、海外へと羽ばたいていく友人・知人が多いです。 企業間フューチャーセンターの理事を務めていた鈴木核さんもその一人。独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じて、シニアボランティアとしてザンビアに赴くことになりました。 ...
【書評】『10年後、生き残る理系の条件』~全体を俯瞰する力
理系全般に言えることの一つは、本書の目次にもあるように、「文系力」であることに異論はありません。別の言い方をすれば、専門領域のみならず全体を俯瞰する能力、バランス感覚、デザインする力、いわゆるT字型人材ということになります。また、さらに別の言い方をすれば、「MOT」であり、「デザイン思考」です。 ...
【書評】『誰も書かない中国進出企業の非情なる現実』~中国ビジネス入門
中国でビジネスをしようとする日本人は読んでおいたほうがよいかもしれません。 違いなく、中国ビジネスの暗部に迫った本です。目次を見ての通り、全日空、王子製紙、森ビル、伊藤忠商事、そしてトヨタ自動車と、日本を代表する名だたる大企業が中国でしでかした大失敗をえぐり出しています。 中国は、法治社会ではなく人治社会と言われます。同族経営、たかり、恐喝、賄賂、裏切り、粛清など。2000年以上前に繰り広げられたこうした人の営みが、まるまる今日でも行われているのが中国といったところでしょうか。 ...
民進党へのお願い事項。実現可能な代替案の提示を。
正直なところ、民進党が政権代替可能な政党になる可能性は1%もないと考えています。1%未満の期待を込めてのお願いです。 ...
【書評】『リモートチームでうまくいく』~人間くさい働き方の実践書
友人の倉貫さんの本。 彼の著書は二冊目で、彼の書評も二回目になります。仕事の成果物がインターネット上にある場合、働く場所の制約がなくなります。リモートチームでの働き方というのは、未来っぽい新しい働き方でありながら、実に人間くさい働き方と言えます。 ...
【書評】『きずなを結ぶ震災学習列車』~鉄道は人を繋ぐ絆であり希望である。
図書館で、思わず本書と目と目が合いました。 借りてきて、一気に読みました。 読んでいてほろっと来てしまいました。 字数の少ない本ですので、小中学生にもお薦めです。 ...