本日、ひさしぶりにZESDAのイベントに参加しました。ZESDAのイベントに参加するのは昨年12月以来、日本経済大学でのイベントに参加するのは2年半ぶりです。
過去2年半の参加記録
- ZESDA第16回プロデュース・カレッジ~未来予測2015-2030・ライフ・イノベーション~(2015年2月28日)
- Tokyo Kaigi Conference 2015 (Dec 20 2015)
- Dr. Robert Eldridge.に会う~PIPD第28回セミナー(2016年7月15日)
- 英国留学報告会(第108回霞ヶ関ばたけ) (2016年9月13日)
- 第2回プロデューサーシップ論講座メモ(2016年12月21日)
ZESDA関連サイト
- NPO法人ZESDA - プロデューサーシップで新しい市場を拓く
- ZESDA(Zipangu Economic System Design Association / 日本経済システムデザイン研究会)(Facebook)
- ZESDA's blog
プログラム
第3回 ZESDA 交流会 「プロデューサーシップで切り拓け!」
- 日時:2017年11月4日(土)13:00-17:00(開場12:45)
- 場所:日本経済大学246ホール
第1部 講演会
- 講演①
「地方創生・地域を輝かせるプロデューサーの役割~人口減少の真の解決策とは?~」
川上村副村長(地方創生担当)兼 政策調整室長 西尾友宏氏 - 講演②
「アジアの懸け橋 SAKURA COLLECTION 6年の軌跡 」
株式会社Adventure JAPAN 代表取締役
SAKURA COLLECTIONプロデューサー
田畑則子氏
第2部 ZESDA活動の報告会
- インキュベーション部門報告
- カレッジ部門報告
- ZESDAスタッフアンケート
- NPO法人 ZESDA理事長挨拶
第3部 交流タイム
長野県南佐久郡川上村の地方創生についてのメモ
川上村といえばレタスの産地として有名で、人口約4000人対しレタス農家が500軒、レタスの売上が約200億円とのことです。傍目から見ると「うまくいっている」に見えるのですが、内情そうでもないようで、自然減だけでなく社会減で人口減少が止まらないとのことです。地方消滅が現実のものになりかねません。
社会減の理由は明確で、地元に中学までしかなく、大学生のみならず高校生も外へ行ってしまうからです。それでも男子(長男)は後を継ぐべく戻ってきますが、女子が戻ってきません。Wikipediaで人口構成を見るといびつな男女比が一目瞭然です。女性が減れば自然増の機会も失われます。
出ていってしまった女性の代わりに入ってくるのが、男性が連れ帰って来た伴侶の方々とのこと。しかし田舎に行けば行くほど保守的で、都会以上に男女格差が大きいです。農作業は力仕事であるがゆえに、女性の出番が少ないです。
奇しくも、3日前に最新の世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数が発表されました。
西尾副村長によると、間違いなく地方創生のカギは女性の活躍とのことです。ビジネスアイデアコンテスト、オシャレ農作業着、育児支援のためのアプリMaketime、婚活事業など、矢継ぎ早に施策を打っている最中とのことです。
FACTベースの説明で非常に分かりやすかったです。十分地方創生の雛形になるのではないでしょうか?
ZESDA立上げ時に、一緒にイベントを企画した西尾さん。副村長としての活躍に目を見張るものがありました。
SAKURA COLLECTIONについてのメモ
以前からZESDAのつながりで知っていたのですが、今回初めてお話を伺うことができました。交流会でお話をしたかったのですが、時間が取れずにしくじりました。
田畑さん、非常にパワフルな女性です。SAKURA COLLECTIONというのは日本を題材にしたファッション・デザイン・コンペです。聞き漏らしがなければ、タイ・フィリピン・ベトナム・シンガポール・フランスで開催されているとのことです。
- SAKURA COLLECTION
- Sakura Collection - ホーム(Facebook)
2012年から開催しているとのことで、すでに5年経ち、平均年齢が若いアジア諸国では5年前のコンペ参加者たちがかなり第一線で働き始めています。アジアの成長をうまく取り込めているように思います。これからの成長が楽しみです。
なお、次回の日本での開催は、2018年3月1日で能楽堂で開催されるとのことで、可能な限り参加したいと考えています。
所感~社会変革リーダー育成の場
さて、アンケートにも書いてきたのですが、こうしたみなさんの活躍を聞くにつけ、企業や大学の人材育成能力が低下しているのではないか?という思いが禁じ得ません。というのは、ZESDAがやってることは、本来、大学がフィールドワークで実施したり、企業が社員に提供すべき機会だと思うからです。
私自身も企業内で人材育成に携わってきましたし、すべての企業や大学がそうだとは言いません。しかし、総じて企業や大学から人材育成の機能が失われつつあると危惧します(今日の発表の中でそのような発言があったわけではなく、全体観として私がそう感じた、ということです。)
ZESDAや、他のNPO、私がフェローを務める企業間フューチャーセンター、それ以外のプロボノ団体など、みなそうだと思うのですが、社会変革リーダー育成の場だと思うのです。
人は権限委譲され少し背伸びするぐらいの機会が得られることにより成長します。
こうした社外活動の場で人脈を築き、実践し、実行力を身につけ、変革リーダーとして社会(勤務先の官公庁や企業も含めて)に貢献できる人材として育っていくことを大いに期待できる、そんなイベントでした。
企画・運営いただきましたみなさま、ありがとうございました。次回以降も都合の許す限り、参加いたします。
以上
追伸
11月24日(金)19:00より、企業間フューチャーセンターで『「Re-Born(再生)」 企業は意志を持って生まれ変わる! 』と銘打ったイベントを開催します。企業間フューチャーセンターでも問題意識の根底にあるのが、企業の人材育成能力の劣化です。
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