停電の夜に (新潮文庫)
ジュンパ ラヒリ
新潮社 ( 2003-02-28 )
ISBN: 9784102142110


まだ輪番停電が行われていたとき、ふとTwitterのタイムラインを『停電の夜に』というタイトルが横切った。著書はインド系アメリカ人女性のジュンパ・ラヒリ。ぐぐっていただくと分かりますが、美人です。(^^


関心空間のジュンパ・ラヒリの解説


それはさておき、本書は9編の短編から構成される。前編、インド人(インド系アメリカ人)が登場する。なかには本人または両親がモデルとなっているような話もある。ジュンパ女史自身は1967年生まれ。南アジアでは1971年にバングラデッシュがパキスタンから分離独立した。彼女はそんな時代を背負っている。


目次

  • 停電の夜に
  • ピルザダさんが食事に来たころ
  • 病気の通訳
  • 本物の門番
  • セクシー
  • セン夫人の家
  • 神の恵みの家
  • ビビ・ハルダーの治療
  • 三度目で最後の大陸



Candle light / Gravity Gun クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。


1作目が全体のタイトルになった『停電の夜に』。場所はボストン。結婚3年目のインド系夫婦。毎夜、1時間の臨時の停電の夜に、これまでお互いに知らなかった秘密を告白しあう。しゃべってよいのか、しゃべらぬほうがよいのかの葛藤。そして最後の妻の告白は・・・・


(追記)上の書評を書いたら、以下のサイトを教えてもらいました。

なるほど。たまにはキャンドルナイトを過ごすのもいいですね。

そして今年の夏は現実になりそうです。


100万人のキャンドルナイト candle-night.org


9つの短編の中で個人的に気に入ったのが最後の『三度目で最後の大陸』。インド出身の主人公は、故郷カルカッタを離れ、ロンドンへ留学。結婚と同時にアメリカへ。アメリカが三度目の最後の大陸ということになる。結婚相手は兄夫婦が決めたため、当初は恋愛感情がない。先に主人公が渡米し、妻があとから追った。初めてのアメリカ。人類が初めて月に降り立った時代。新しい世界で新しい人生を切り開くインド人夫婦。異国で生きるたくましさ。そして異民族を受け入れるアメリカのふところの深さも垣間見れた。


実は本書を読むのが苦しいところが少しあった。それは、インド人の名前。馴染みがないこともあり、話を読み進まないと、登場人物が男なのか女のかがわからない時があった。しかし、こうしたインド系作家の文学作品が日本でも読まれるようになったのは、グローバル化・ボーダーレス化がすすみ、世界が一つになっていくということ。いろんな国の文学作品を読んでみたいものである。



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