福岡氏によるオープニングプレゼン
昨日(10月28日)、EGMサミット2011 Autumnに参加いたしました。予想をはるかに超える大変な盛況でした。
通常、この手のイベントの参加率は7割前後です。しかし、昨日は違いました。90用意していたイスは足りなり、会場は人が溢れかえり、窮屈で熱気むんむんとなってしまいました。最終的な参加人数は確認できておりませんが、申込者100名以外に登壇者9名、スタッフ含め、総勢110名前後の方が参加されたのではないかと思います。通常、この手のイベントの参加率は7割前後ですので、異常な参加率でした。
<EGMサミット2011 Autumn模様>
ワールドカフェの様子
Facebookページに写真を公開させていただきました。EGM(社内SNS等)、ワールドカフェ、フューチャーセンターの意義について、まだまだ「社内で認知・理解されていない」という方がほとんどではないかと思います。私もそうです。しかし、この熱気を見てください。人が集い、課題に対し真摯に向き合い、白熱した対話をすることが可能なのです。
社会は動き出しています。昨日参加された方、このブログをご覧になられた方、ぜひこの熱気をより多くの方にお伝え下さい。
Facebookページのアルバムへ
NTTデータ山下社長。「貢献力」を説く。
<EGMフォーラムへの参加>
EGMフォーラムは、会員制の組織です。現在50名の会員がいます。会員になるには、既存会員からの招待、定期会合への参加が必須になります。EGMフォーラムの精神は、Give and Givenです。しかし、それぞれの方が企業の中で抱えている課題の「答え」は、EGMフォーラムの中にはありません。「答え」は自らに見出すものです。自ら「問い」を立てることにより、まわりの方が助言を与えてくれ、気づきを得ることができます。
<「未来」は変えられる>
フューチャーセンターのパネルディスカッション
財政問題、環境問題、原発問題、復興問題、世界経済危機。どれをとっても、一つの企業どころか、政府でさえもはや解決できない状況にあります。しかし、「誰か」が解決してくれるのを待つことを、そろそろ止めませんか?解決するのは「誰か」ではありません。我々一人ひとりなのです。我々一人ひとりが気づき、行動を起こすことによって、「未来」は変えられるのです。それがフューチャーセンターのメッセージだと、あらためて気づきました。
<「未来」を変えるためにできること>
ワールドカフェで出された意見
横河電機の伊原木さんが、非常によい示唆を与えてくれました。具体的過ぎる課題設定、例えば自社製品の技術課題等は、あまりにも具体的過ぎるため、多様な人を巻き込むことができません。「貴社の技術課題と私に何の関係がある?」となってしまいます。一方で、「世界平和」のような大きすぎるテーマも、その後の具体的アクションに繋げることができません。
その中間のどこかに適切な課題があります。極力多様な人の意見を聞きながら、かつ、具体的アクションに落とし込める適性規模の課題です。たとえば、東北全県の復興支援は容易ではありませんが、東北地方のある漁村の復興なら、なんとかなるかもしれません。一人で悪戦苦闘するのではなく、全県復興でもなく、村全体、町全体の規模です。参加いただいた方々がフューチャーセンターの理念を理解し、今日からアクションを起こせば、なんとかなる気がしませんか。
すぐにできることは限られています。しかし、今、新しい未来に向け、その一歩を踏み出す時なのです。
懇親会の模様
<関連リンク>
- EGMサミット2011 Autumn告知ページ
- FacebookのEGMフォーラムページ
- FacebookのEmployee Generated Mediaグループ
- EGMフォーラムTwitterアカウント
<関連ブログ記事>
- 「EGM×フューチャーセンター」は「想い×対話×気づき」 ‥Pachiさん
- EGMサミット2011 Autumnに込めた想い‥竹倉さん
- EGMとFCがやっぱり似てるわけ。(EGMサミットAutumnを終えて) ‥八田さん
- つながりが、想いを育み、行動を呼ぶ ~ EGMサミット2011 Autumn 語録集‥堺さん
- EGMサミット2011 Autumn - PachiチョイスのShibotter‥Twitterまとめ
<参考書籍>
Dave Gray, Sunni Brown, James Macanufo
オライリージャパン ( 2011-08-20 )
ISBN: 9784873115054
フューチャーセンターの技法満載の本。富士ゼロックスKDIの野村氏監修。まだ読めていませんので、ぜひ読んでみます。
「ワールドカフェ」の本は、提唱者アニータ・ブラウンの本と本書がありますが、本書は日本人が書いたこともあり、日本での事例も豊富です。
基調講演をしていただいたNTTデータ山下社長の近著です。EGMサミットでの講演は、本書が下敷きになっています。
未来の社会に対し、非常に示唆に富んだ提言をしたピーター・ドラッカー。私の愛読書。本書を読むと、未来と自分の関わり方を深く考えることができる。本書の元原稿は10年異常前のものだが、未来の課題解決をするのは、政府でも企業でもなくNPOやコミュニティであることを提言しており、10年以上経った現在、実際、そのように社会が動いていることは驚愕である。
「未来は現在を起点にしている。今から行動を起こせば未来は変えられる」ことについての本。『ネクスト・ソサエティ』と合わせて読むとおすすめ。
本ブログでも何度も取り上げている私の愛読書。貢献する、未来を変えるには、「プロ」である必要がある。EGMフォーラムの理念、"Give and Given"は、本書から引用している。