ビジネスパーソンが読むべき本を10冊挙げろと言われたら、本書を選ぶだろう。本書は、グローバル化・インターネットが普及していくと、知識は無価値になると予言している。

知識流通企業、そして、ナレッジワーカーの凋落


事実、それまで知識流通の担い手であった出版業界、新聞業界、テレビ業界の凋落は激しい。昨年、オリンパス社長ウッドワード氏が解任され、株価が大暴落した際、大手新聞社はオリンパスの広報記事を垂れ流すだけで、ウッドワード氏に直接インタビューすることはなかった。エコノミスト等の英国紙のインタビュー記事を紹介しただけであった。そのような情報は、新聞社による付加価値が何も付けられておらず、全くの無価値である。

これは新聞社だけの問題ではない。知識の担い手、ビジネスパーソン全体にも言える。かつて、一流大学を卒業して一流企業に勤めるのが成功への道であった。しかし、過去10年間、上場企業の平均年収は下落しっぱなしである。いったい、我々が生み出している知識の価値が下落している、そう思わざるをえない。また、大学の進学率は50%を超えた。大学を卒業しても就職先が見つかるとは限らず、大学で身につけた知識だけでは、成功はおぼつか無くなってきている。

ナレッジワーカーからプロフェッショナルへの進化の6ステップ

本書は、新しい時代において、知識ワーカーから真のプロフェッショナルの進化を提言している。そしてその進化のプロセスは、6段階あると言う。

  • 1.「コンセプト・ベース」の戦略
  • 2.「パーソナル・メディア」の戦略
  • 3.「プロフェッショナル・フィールド」の戦略
  • 4.「アドバイザリー・コミュニティ」の戦略
  • 5.「ムーブメント・プロジェクト」の戦略
  • 6.「パーソナリティ・メッセージ」の戦略

第2段階の「パーソナル・メディア」の戦略について、昨年2月22日(EGMフォーラム)6月2日(ワールドカフェの導入講義)の二回、講演させていただいた。そして先週1月23日(月)、EGMフォーラムにて、第4段階の「アドバイザリー・コミュニティ」の戦略、第5段階の「ムーブメント・プロジェクト」の戦略の講演をさせていただいた。本スライドは、その講演スライドである(一部、個人情報を含むページを削除してあります)。


目前に迫った動き

今、私はさまざまなコミュニティ活動に参加している。それがここ1年、大きく変化を見せてきている。それはコミュニティとコミュニティの結合が急速に起きていることである。これまでは、個々のコミュニティ活動は、ある意味独立して活動していた。しかしこの1年の間、その壁が決壊したと言うべきか、あちこちで人的交流が始まり、そして大きな時代の潮流、ムーブメントが生み出されようとしている。

私の参加するEGMフォーラム。これは元々企業内のSNS、ブログ、Wikiの担当者の交流会として発足した。ある意味社内コミュニティのコミュニティである。また、田口さんが主宰するフューチャー・イノベーション・カフェ。ワールドカフェという対話手法の場であるが、やはり企業内で対話の場を創ろうとしている人たちが集う場になっている。

そして野村さんが主宰する「フューチャーセンター・ネットワーク」(フューチャーセンターというのは未来志向の対話の場のこと。プレジデント・オンラインの「フューチャーセンターをつくる!」を参照下さい)。1月21日、フューチャーセンターを志す方々100名以上が一同に介し、2年間に1000個のフューチャーセンターを創ることが宣言された。私もその1/1000にになることを決めた。

今こうした動き、社会をよくして行こうという活力が、あちこちで静かに動き出している。しかし、企業内でこの動きに気づいている人は、まだまだ少ない。肌感覚で言えば、100人に一人いるかいないかである。しかし、2010年Twitterが、2011年Facebookが日本でブレイクしたように、早ければ今年中、遅くとも来年2013年には、この動きが顕在化してくるであろう。

それは、ソーシャルネットワークが普及したことによる必然である。企業を超えて、人と人が集うことができるようになった。それが2010年ー2011年の動きだった。そして、2011年3月11日、大震災があった。人々は気づいたのである。利害を超えて協力し合えることを。社会をよくするために、一人ひとりの人間が貢献しうるということを。そして社会をよくしていけることを。

この社会をよくしていく主体は誰なのか?経営者?政治家?官僚?

違います。

それは、あなたなのです。


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