なかなか読了した本を整理する機会もないので、毎月1回、整理しておきたいと思います。ただし、お薦めしない本は除きます。


出現する未来 (講談社BIZ)出現する未来 (講談社BIZ)
著者:P. センゲ
講談社(2006-05-30)
販売元:Amazon.co.jp
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★★★★★



年末から読んでいた本。うわさには聞いていたけど、これは強烈な本です。本書の素晴らしさを、なかなか言葉で表現できません。言語化できません。本書のメッセージを一言で言えば、社会におけるありとあらゆる問題は、他人事ではなく、自分と繋がっている、自分と相互に影響し合えっている、そのことに気づき、内省し、行動することによって、自分と一体となった新しい未来が出現する、ということです。現在の自分からスタートし、深層心理にもぐりこみ、再度浮上する、この形がU字型なので、U理論と呼びます。本書は、未来志向の対話の場である「フューチャーセンター」の理念とも通じるものがあります。


ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)
著者:松波 晴人
講談社(2011-10-18)
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★★★★★



後述する「デザイン思考」の要素の一つに「行動観察」があります。本書は、行動観察の方法論と事例が豊富に取り上げられており、また文章も平易であるため、人間の行動を分析しビジネスを改善したいと思っている人にお薦めです。


メルヘンの深層心理―登場人物からのアプローチ (ちくまプリマーブックス)メルヘンの深層心理―登場人物からのアプローチ (ちくまプリマーブックス)
著者:森 省二
筑摩書房(1996-07)
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★★★★☆



「心理学」というテーマは、マイブームです。ヨーロッパのメルヘンのみならず日本の昔話も含めて、ユング心理学の観点で分析します。シンデレラ、白雪姫から、桃太郎、一寸法師など。姫か太郎かという違いはありますが、若者の成長物語を描いています。いじわるな継母や姉たち、鬼というのは、成長するために乗り越えなければならない試練ということになるのでしょうか?


日本でいちばん大切にしたい会社日本でいちばん大切にしたい会社
著者:坂本 光司
あさ出版(2008-03-21)
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★★★★★



別途、ご案内しますが、今度、本書を題材にフューチャーセンターセッションを開催します。株主価値ではなく、短期利益を追求するのではなく、その企業を取り巻く人々を幸せにしているか?本書はそんな問題を提起しています。それは、社員とその家族、取引先とその家族、顧客、地域社会等。これらの人々を幸せにすることなく、何が株主利益ですか。いい加減にしなさい!


新しい世界史へ――地球市民のための構想 (岩波新書)新しい世界史へ――地球市民のための構想 (岩波新書)
著者:羽田 正
岩波書店(2011-11-19)
販売元:Amazon.co.jp
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★★★★★



一瞬、タイトルに釣られそうですが、「新しい世界史」ではありません。「新しい世界史へ」です。ブログ記事を書いていますので、そちらを参照下さい。

[読書]『新しい世界史へ――地球市民のための構想』


デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方
著者:奥出 直人
早川書房(2007-02)
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★★★★★



私が「デザイン思考」三部作と呼ぶ本のうちの一つ。三冊のうちでもっとも分かりやすかったです。デザイン思考を学ぼうとしている方には、まずは本書がお薦めです。デザイン思考のポイントは、奥出氏によれば「経験の拡大」、「行動観察」(意訳)、「コラボレーション」です。デザイン思考については、ナレッジベースにまとめてありますので、参考下さい。



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