昨日のブログ記事(オヤジたちと生徒たちとが焼きそばを焼きます~父性再考)に続き、「父性」について再考してみようと思います。


王陽明


先日、安岡正篤先生(1898年~1983年)の『王陽明』を読みました。安岡正篤先生は陽明学者であり、現年号『平成』の考案者でもありました。また、陽明学というのは儒学の一派で、中国の明の時代に王陽明(1472年~1529年)が考案しました。中江藤樹や西郷隆盛も陽明学に学び実践したとのことで、日本人の哲学感に最もフィットする哲学ではないか?特に西郷隆盛の人生観に魅了される人は、間違いなく陽明学にも魅了されるのではないかと思います。しかし今のところ、私自身は陽明学に魅了されるまで至っておりません。やはり難解で理解できぬところもあります。今しばらく複数の陽明学関連の本を読み、腹に落とす必要がありそうです。


『王陽明』を読んでいると、彼には子がおらず、養子を取ったというエピソードが出てきます。跡継ぎを持つために従弟と養子縁組をしたとのことです。


八重の桜

八重の桜 三
山本 むつみ
NHK出版 ( 2013-07-26 )
ISBN: 9784140056271


先月より、『八重の桜』では新島襄が日本に帰り、表舞台に出てきました。自らの力で行きようとする山本八重(当時は川崎八重)に惹かれた新島襄は、八重にプロポーズを申し出ます。「いっしょにホームを作りましょう」と。そして結婚し、八重は新島八重となりますが、結局、新島襄と八重の間には子は生まれず、二人は養子を取ることになったようです。


養子制度のことを考えていたら、偶然昨日、白河桃子さんの記事を見つけました。

産みたい女性にとって、日本企業はみんなブラックである:PRESIDENT Online


日本の少子化の原因はなんだろうか?

『王陽明』を読みながら、ふとそんな思いが頭をよぎりました。男性の収入が減ったからだとか、女性が自立するようになったからだとか、いろいろ言われていますが、本質には「ホーム」すなわち「家庭」の喪失、「家庭」を持つことの意義を見出す人が少なくなったことが根本原因ではないかという気がしてきました。


歴史を振り返れば、家系を残すために養子を取るということがあるというのに、現代ではそのような話をあまり聞きません。戦後の民主化・アメリカによる日本人の思想改造によって、戦前の価値観に基づく家父長制度が否定され、「ホーム」が崩壊しました。経済が右肩上がりの時代は、「核家族」というホームのあり方が体現されましたが、バブル崩壊以降、みなが中流家庭を築くという夢は潰えました。


女を守るということ


[読書]『時に海を見よ』 卒業生へ贈る言葉~自由、孤独、友情、そして女


立教新座高校の校長渡辺先生の著書『時に海を見よ』では、愛する女を守れなかった時のみ、男は泣いてよいと言います。男女平等と言われようが、私が譲れない一線は、「男が守る性であり、女が守られる性」だという点です。私は、この言葉は家庭を持つようになり家庭を守れ、という意味だと解釈しています。渡辺校長先生は、高校を卒業していく卒業生に対し、こう投げかけたのではないでしょう。


「高校を卒業した君たちは一人前だ、守るべき女を見つけ、そして、家庭を築け。」


直接的にはそんな文章は書かれていません。しかし、そう伝えているのではないかという気がしてなりません。


学校とは、単に知識を身に付ける場ではなく、生きる智恵を修得する場です。少子化・非婚化と言われる時代、守るべき女を見つけることは、男性にとって最も大切な生きる智恵ではないかと思うのです。しからば、そのことを高校の教育でぜひ取り上げてもよいのではないでしょうか?


関連書籍:代表的日本人


『王陽明』を読もうと思ったきっかけの本です。陽明学信奉者であった中江藤樹、そして西郷隆盛のエピソードが書かれています。この本は高校生の課題図書としてよいのではないかと思いました。





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