画像1:Wikipediaからダウンロードしたパブリックドメイン画像
La Naissance de Ve'nus (Cabanel)
この画像は、著作権の保護期間が満了しているためパブリックドメインの状態にあります。
私が言うまでもないのですが、やはりブログには画像・写真・クリップアートがあったほうがよいですね。情報多寡の時代、画像は直感に訴えやすく人目につきやすいです。とはいえ、画像を探し出すのは、実に難儀です。先日のおかぷらでは、小川晋平さんが画像を見つける方法を披露していました。ここでは私の方法を公開しようと思います。その前に著作権の考え方を少し解説しようと思います。私は著作権の専門家ではありませんが、4年前にエンタープライズWikiを導入した時に一通り勉強しましたので、少しだけ詳しいです。
インターネット上のコンテンツの再利用
インターネット上の画像は、それぞれ著作権が存在し、無断で再利用すると、厳密には著作権法違反にあります。しかし、許可なく再利用してもよい権利が2つあります。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
著作者が、ある条件の下であれば再利用をすることの許可を意思表示したものになります。インターネット上のコンテンツを自由に流通させることが目的です。ただし、元の著作者を提示する必要があります。Wikipedia全体がクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で再利用可能になっており、また、Flickrやフォト蔵もクリエイティブ・コモンズ・ライセンスでの写真提供を促しています。(画像2・画像3)
パブリックドメイン
昔の作品等すでに50年以上経過し、著作権が失効している、あるいは著作者が著作権を放棄している、著作者が不明などの作品です。(画像1)
原則、私はパブリックドメイン、あるいはクリエイティブ・コモンズ・ライセンス下にあるコンテンツを再利用することにしています。
著作隣接権や肖像権など、ほかの権利もありますが、説明がややこしくなるため割愛します。
再利用可能な画像を検索する
Google検索にも、オプション設定でクリエイティブ・コモンズ・ライセンス下のコンテンツを検索する機能がありますが、検索結果は玉石混合になりがちです。ですので、私は好んで、Flickrやフォト蔵などの画像共有サイトの検索機能、あるいは画像に特化した検索サイトを利用しています。
Flickr(http://www.flickr.com/)
「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」の下、再利用できる画像がたくさんあります。岡本さんに教えてもらったのですが、Photo Pin(http://photopin.com/)というサイトを使うと、Flickrのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの画像のみをフィルタリングして検索してくれるだけでなく、著作権表示のブログパーツも提供してくれ、大変便利です。(画像2)
Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/)
Wikipediaは、その成り立ちからして、すべての画像がクリエイティブ・コモンズ・ライセンス下で利用可能です。昔の画像はパブリックドメインになっています。(画像1)
フォト蔵(http://photozou.jp/)
経験的にはFlickrより高品質な画像が多いように感じます。「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」にも対応しており、絞込み検索ができます。フォト蔵自体がSNSになっており、著作者と交流することができます。画像を利用させてもらうときは、ひと言声をかけるとよいと思います。(画像3)
写真素材 フォトライブラリー(http://www.photolibrary.jp/)
有料画像サイトなのですが、無料画像もたくさんあります。無料画像を利用するのにも、会員登録が必要で、無料ダウンロードは1日3枚までですが、ほとんどの場合は用が足りるでしょう。(画像4)
マイクロソフトOffice.comの画像検索
マイクロソフトOffice.comのクリップアートは、以前はセンスのいい画像がなくて使えなかったのですが、外部と提携したからでしょうか、最近はセンスのいい画像が増えました。(画像5)
英語で検索する。
WikipediaやFlickrの画像を検索するとき、検索キーワードは、日本語よりも英語のほうが、より多くヒットします。画像3はPhoto Pinで「yukata」で検索しました。撮影者は日本を訪れた外国人観光客のようです。
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