卒園式ですら子連れはお断り…。諦め続ける子育てって、そんな日本、悔しいじゃん。 (子連れのコンサルタント高嶋 舞   「ちいさな企業の応援DAYS」)

日本での育児は、拒否される。諦めの育児だと私は思う。先日、長女の卒園式に、2歳三女を連れての参加を拒否された。これが、今の日本社会の縮図だと私は思う。保育園の行事ですら子連れ拒否「厳粛な式を執り行うため。」これが2歳が参列できない理由だ。卒園式の案

newspicks.com



こちらのブログ記事がたいへんバズっております。保育園の卒園式に、子連れ参加を拒否されたということで。「厳粛な式を執り行うため」に二歳児は参列できないという保育園の姿勢は、確かに問題があるかと思います。「厳粛」って、一体誰のための「厳粛」なのだろうと。


その反面、このブログ記事自体には違和感を感じます。違和感の一つ目は、「そんな日本」と、日本を一括りにしている点です。


「日本」を一括りにするのは無理がある

私には子どもが五人おります。入園式5回、小学校入学式5回、中学校入学式3回、高校入学式2回、卒園式・卒業式は、それぞれ5回、3回、2回、1回。入園式・入学式15回、卒園式・卒業式11回経験したことになりますが、子連れを拒否された事態に遭遇したことがありません。子どもが大きくなれば(小学生高学年以上)、自宅で留守番させておくこともできるので、実際に困るとすれば、未就学児が三人いた時代です。


ブログ著者の高嶋さんがたまたま不運だったのか、私が幸運だったのかは分かりません。また、地域性の違いなのかもしれませんが、いづれにせよ、日本全体を一括りにして批判するのは違うのではないかと思います。そこまで日本という社会は不寛容なのでしょうか。多くの学校を見てきて思うことは、経営が異なれば学校行事のスタイルも全く異なることです。


そしてもう一つの違和感は、その時旦那氏は何をしていたのか?ということです。以下は、高嶋さんがシングルマザーではないことを想定して書きます。想定が間違っていた場合は、ごめんなさい。


その時旦那氏は?

子どもが五人おりますと、学校対応は女手一人で回りません。長女が中学進学以降は、中学・高校への保護者会・PTA活動の参加は私が行っています。長女が中一ということは、下が小四、小二、年中、未就園児という構成でしたが、下の四人を家で留守番させて妻が長女の学校に行くなどというのはあり得ませんので、私の保護者会・PTA活動デビューは必然でした。


高嶋さんの場合、ブログヘッダー画像から推察すると、二歳児、卒園児(六歳)と小学生という構成になりますが、三人の小さな子どもがいて子どもの重要行事があるのに、旦那氏は何をされていたのだろう、というのが素朴な疑問です。もし、私がその旦那氏の立場だったら、困る妻をほかっておくことはできません。


今週、入学式のピークです。職場を見ても、何人も休みを取っています。有給休暇の取りやすさも企業それぞれかもしれません。もし、休みを取れない状況だったのなら、子どもの重要行事には堂々と休みを取れる、そういう社会にしたいものです。


もし、高嶋さんがシングルマザーの場合・・・


母親であることを背負い込み過ぎないで

うーん、なんだろうなあ、どうすればいいのだろう。もう少し回りで助けてくれる人はいないのだろうか。一人で気負い過ぎるのは大変です。


今の日本の風潮で私がよろしくないと思うことが一つあります。子育てに関して、なんでも親の責任、特に母親の責任にする風潮があることです。子育ては社会全体ですべきものなのに、その社会全体のセーフティネットが壊れて、親にすべてのしわ寄せが行っています。私がそう確信するようになったのは、フランス人の出生率の回復理由を知ったからです。


『母親』であることを背負い込みすぎないで~『なぜフランスでは子どもが増えるのか』より : なおきのブログ

母親になったあなたへ贈りたい言葉。うまく表現できているか自信はありませんが、ここで述べることは一般論というよりも、私の想いです。自分への戒めでもあります。ナイーブな内容につき、その点はご容赦のほどお願いいたします。

naokis.doorblog.jp


七年間PTAを務めてみて、だいたい黒一点でお母さん30人に男一人ということが多かったのですが、また、職場でワーキングマザーたちの相談をたくさん受けてみて(ワーキングマザーたちから見ると、子育ての先輩になるため、とにかく相談を受ける)共通して言えることは、母親であることを背負いこみ過ぎている点です。母親が気負い過ぎるのは本人も疲れますし、子どもにもよくないストレスを与えかねません。母親である前に妻であり女であり一人の人間です。そんなに気負わないでと、この本をさっと差し出すことにしています。




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