暗闘
山口 敬之
幻冬舎 ( 2017-01-27 )
ISBN: 9784344030633

<目次>
  • 第一章 安倍・トランプ会談の衝撃
  • 第二章 トランプ陣営の正体
  • 第三章 安倍・トランプ時代の日米関係
  • 第四章 官邸と外務省の暗闘
  • 第五章 日露交渉
  • 最終章 安倍外交が目指すもの
  • あとがき


読書日記人気ランキング


著者山口敬之氏の前著『総理』は、三回にわたり書評を書きました。



安倍首相の提灯記者と揶揄され、またレイプ疑惑報道もありましたが、一貫して私はジャーナリスト・著述家としての山口敬之氏を支持します。


本書が出版されたのは今年の1月。前年2016年11月の安倍・トランプ会談までを描いています。前著と同様、安倍政権の内情を暴露した内容になりますが、いったいこれは本当のことなのだろうか、なぜ山口氏は知り得たのだろうか?と思いつつも、その後の政治過程が本書に書かれている内容と符合しているため、多少脚色や推論が入っているかもしれませんが、リアリズムが感じられます。


昨年11月のあの安倍・トランプ電撃会談は一体なんだったのか?なぜそんなに早くに実現したのか?トランプがなぜ親ロシアなのか?図らずも分かりました。


トランプとの電撃会談はなぜそんなに早くに実現したのか?

2016年の春からトランプが勝利するシナリオを想定し、しらみつぶしに人脈を当たっていったから。日本側の主要人物として3名挙げている。外務省森北米局長、佐々江駐米大使、河井総理補佐官。


トランプの趣向を調べ上げ、当選が確実になると電話会談をし、その1週間後にはペルーのリマで開催されるAPECへ参加するため、給油の立ち寄りということで会談を実現。


トランプはなぜ親ロシアなのか?

裏を返すと、反中国。中国を封じるために、トランプも安倍首相もロシアとの良好な関係構築を選んでいる。


また、トランプは反TPPだと思っていたのですが、外交カードとしてのTPPに反対しているだけで、経済的にアメリカを利するならTPPも厭わない、というのがトランプの考えのようです。


ケミストリーを合わせる。

ケミストリーとは、肌が合うこと、うまくいった人間関係のことです。


これも結果論になりますが、ケミストリーが合わないとされたオバマに広島を訪問させ、代わりに安倍首相はパール・ハーバーを訪問しました。オバマとの関係構築が順風満帆ではなかっただけに、次の大統領がたとえ誰になろうと、用意周到に準備をしました。結果的に、11月の電撃訪問、2月の首脳会談で急速に関係を縮めます。


政治家の方々は、ぜひこの「ケミストリー」ということをご理解願いたいです。ケミストリーを理解していない政治家は無能です。その代表例が旧民主党の鳩山由紀夫でしょう。外交における人間関係構築を軽視しました。


ポスト安倍は、外交面において人間関係構築をできる能力を有しているかがポイントです。現時点で、岸田外務大臣は〇、小池都知事は〇、稲田防衛大臣は×です。民進党は論外です。


以上、第一章、第二章まで読んだ後の書評です。


つづく。


読書日記人気ランキング



↓↓参考になったらクリック願います↓↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村