ここまでの書評


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<目次>
  • Virtu92 永遠の都
  • Virtu93 巨星堕つ
  • Virtu94 次世代たちへ
  • Virtu95 帰郷
  • Virtu96 宴


現時点での単行本の最終巻です。すでに出版から2年以上経過しており、完結するのかと思いきや、まだ続きがあるようです。くわしくは知りませんが、ひょっとしてモーニングでの連載もストップしてしまっているのでしょうか。気になるところです。


さて、舞台は永遠の都ローマ。第10巻で無事枢機卿に就任したジョヴァンニ・デ・メディチは、つづいて教皇特使まで拝命します。しかし、ほぼ同時期にに、父ロレンツォ・デ・メディチが亡くなり、イタリアに暗雲が広がります。ロレンツォの長男、ピサロ・デ・メディチは、ミラノとの盟約を破棄し、ローマ・ナポリ側につきます。史実では、この2年後の1494年、フランスがイタリアへ侵攻し、フィレンツェへのフランス軍の入城を認めてしまったピサロは、追放されることになります。


一方、教皇インノケンティウス8世の死期も近く、次期教皇選(コンクラーベ)の多数派工作も活況を示し、チェーザレが暗躍します。


ここで11巻は終わりです。


なお、宴では、チェーザレの12歳になる妹ルクレツィアが再登場します。ある一定の年齢に達した女性は髪を結わねばならなかったようですが、ルクレツィアは饗宴の場で髪を結わず、長い髪をなびかせながら、周囲の男たちを魅了していくではありませんか。ここに悪女への階段を上り始めた少女の姿が垣間見れるのでした。


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Lucrezia_Borgia
出典:ルクレツィア・ボルジア - Wikipedia (license : Public Domain)



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