<目次>
- プロローグ
- 諸問題の考察
- 方法の規則
- 道徳の規則
- 形而上学の基礎
- 自然学の諸問題
- 学問の展望
- エピローグ
『方法序説』といえば、「タイトルは知っているが読んだことのない」代表的な古典です。王道は岩波文庫版なのでしょうが、まずはマンガから入りました。この「まんがで読破」シリーズを読むのは24冊目です。
そもそも『方法序説』を読もうと思ったきっかけは『理科系の読書術』でした。その著者・鎌田浩毅氏が座右の古典として挙げていたのが『方法序説』です。鎌田氏自身は地学者なのですが、『方法序説』を科学の進展の礎になった名著と讃えています。
以下に「まんがで読破」を読んで理解したところを抜き出してまとめます。
デカルトが求めていたであろうもの
- 普遍性
- 実用性
- 確実性
方法の規則
- 明証性の規則
- 分析の規則
- 総合の規則
- 枚挙の規則
暫定的な道徳「格率」
- 住んでいる国の法律と習慣に従うこと
- 一度決めたことは疑わしいものでも毅然と従うこと
- 運命や世界の秩序を変えようとあがくよりも、自分の考えを変えるよう努めること
「方法的懐疑」とは
少しでも疑いのあるものは偽であるとして徹底的に排除し、最後に残った疑いえないものが真理であるという考え
疑いのあるものとして排除したもの
- 感覚
- 推論
- 思考
最後に残ったもの
疑いのあるものを全て排除した結果、「疑っていると考える私は確かに存在している」という結論に達し、それがこの有名なフレーズになった。
「我思う ゆえに我あり」
神の存在
「不完全な存在=自分」に対し「完全な存在=神」とした。このあたりがキリスト教的で、ちょっとなじみにくい。
心身二元論
物体は精神とは区別された存在であること。
コメント