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2000年以降、外国人が日本や日本人を批評するテレビ番組がいくつかありました。特に観ようと思って観ていたわけではなく、たまたまテレビを点けたら放送していたので何回か観た程度だと思います。私自身、駐在経験があり、外から日本を見る目を養っていたこともあり、外国人による日本評・日本人評は、一部へんてこりんな批評もあったものの、概ね共通認識できる内容でした。


しかしテレビ放送というのは非常に時間的制約が限られているため、深く洞察できるわけではありません。物事を深く理解するには、やはり読書に勝るものはありません。


彼女のことも、どの番組に出ていたかをはっきり覚えていませんでした。しかし、ほとんどの外国人タレントの顔も名前も忘れてしまった中で、唯一名前と顔が一致しているのがフィフィです。「ファラオの申し子」と呼ばれた顔立ちだけでなく、おそらく歯に衣着せぬ論評が際立っていたからだろうと思います。



本書との出会い


私が参加している「東京朝活読書会」で紹介されているのを見つけ※、彼女のことを思い出し、なんか面白そうなことが書かれていそうだ、ということで読んでみようと思った次第です。テレビ放送を観ているだけでは決して分からなかった彼女の生い立ち、ものの見方がありありと分かった次第です。


※残念ながらその回は参加していませんが、紹介された本は写真を撮られ、Facebook上で公開されることになっています。


<目次>

  • はじめに
  • 第1章 日本人のおかしなところ
    • 1 メディアに使われている日本人
    • 2 失われる日本人のアイデンティティ
    • 3 男女が抱える性の問題
  • 第2章 フィフィを形作るもの
    • 1 「人と違う」ことに悩んだ学生時代
    • 2 私を支えてくれた三人の恩人
  • 第3章 なぜ私は日本のために意見しているのか
    • 1 報道されなかった「アラブの春」の真の姿
    • 2 そして「フェイスブック革命」は起こった
  • 第4章 外国人を甘やかす日本というシステム
    • 1 優先すべきは日本人学生
    • 2 外国人への生活保護支給のおかしさ
  • 第5章 日本人にとって未知のままのイスラム社会
    • 1 あなたの知らないイスラム女性
    • 2 イスラムの日常生活
  • 第6章 グローバルな視野を持つために
    • 1 なぜわれわれは外国語を学ぶのか
    • 2 外を知る前に内を知れ
  • おわりに


フィフィ本人による著書紹介


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幼少から青年期の経験により人間が形成される


本書を読むまで彼女の生い立ちを知る術もなかったわけですが、彼女の批評が的を得ているにはそれなりの理由があるわけで、それは彼女の生い立ちに由来することがわかります。


生まれはエジプトですが、物心ついたころより、ほとんど日本で生活していたんですね。小学校から大学まで、日本人と同じように学び日本人と同じように受験をしました。日本語は母国語となっていますし、英語は大学卒業後にアメリカに留学して身に着けたとのことです。


私が現在住んでいる地域でも、ぱっと見た目、色黒の子どもがいて、ふつうに日本の幼稚園・小学校・中学校に通っています。しかしフィフィの小学生時代は1980年代。日本人とは容姿の異なる外国人の存在が稀有な時代であり、いじめに遭ったであろうことは想像に難くありません。いじめに対して毅然とした態度を示した彼女のお姉さん、小学校・中学校の教師たち、アルバイト先のおばあちゃんとの触れ合い、解雇を自分ごとのように泣いてくれた先輩・・・このあたりのエピソードは泣かせるものがあります。


幼少から青年期の経験というのは、人間形成に多大なる影響を与えます。本書でも、いろんな人に守られてきたことに対する感謝の気持ちが表れています。逆境を乗り越えてきた力強さが、日本・日本人に対する確かな目を涵養し、説得力を与えたという印象を持ちます。


日本人がおかしいことを「おかしい」と言えていないこと


本書の主題である『日本人がおかしいことを「おかしい」と言えていないこと』のいくつかを記します。


○現代史勉強不足
  • 日中韓の歴史認識ズレの問題は、まずは日本人側の現代史の勉強不足がある。
    代表的な高校日本史教科書、山川出版の『詳説日本史B』では満州事変から終戦までの15年間をわずか23ページか割いていない。中韓が重点的に学んでいることから比較すると、日本人のほうが圧倒的に学習量が少ない。
  • “諸外国の若者が自国の歴史について意見を持っているのに、日本の若者だけ歴史に無知である”


○結婚観
  • “「幸せにしてね」という女性、「幸せになろうね」という男性”
  • “「幸せにしてね」なんて女性は男性にとって重いだけ。” 
  • “日本は海外から過度に個人主義思想を輸入していて「すべては子どもを産んだ親の自己責任!」”
    ヨーロッパの中で最も子沢山の国フランス在住の日本人も同様のことを述べています。


○外国人(主に中国人と在日韓国・朝鮮人)を甘やかす日本というシステム
  • 外国人留学生は約138千人。中韓で76.2%。留学生の1/5がなんらかのかたちの返還不要の給付を受けている。“もはや日本の学生に対する逆差別ではないか”
  • “外国人の生活保護支給のおかしさ” 生活保護を受けている外国人は約43千人。うち韓国・朝鮮人は約29千人。在日韓国・朝鮮人の数は526千人。生活保護受給者の割合は全体では2%以下なのに、在日韓国・朝鮮人では5%以上が生活保護を受けている。
  • “文句を言い続けてまでこの国に居座ろうとする人々”


○日本文化を教えずに外国文化を教える愚行
  • “ヒップホップの授業採用は文科省の愚行” 外国文化を教えるならなぜ日本の伝統芸能を教えないのだろうか?たしかにそう思う。歌舞伎や能を教えてもよいと思う。着物の着方なども。


関連書籍


昭和前半の戦争史を理解するには、イデオロギー抜きに語られているという点で、本書がベストでしょう。



ちょうど読了したところです。簡潔に述べれば、日韓併合というのは、日本側の侵略の意図というよりも、冊封体制(中国の支配下)の下統治能力を欠いた韓国側に原因があった、併合後も日本は韓国の発展に多大な貢献を果たしたことがよく分かります。



子育てに関して、日本は過剰に「親の責任」を求めすぎです。フィフィだけでなく、フランス在住の日本人の方からも、そんな声が上がっています。


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追記

2018年6月2日

フィフィが、テレビでしゃべったのか、このツイートのせいか分かりませんが、アクセスが急増しました。




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