<目次>
  • 特別阿房列車
    • 東京 大阪
  • 区間阿房列車
    • 国府津 御殿場線 沼津 由比 興津 静岡
  • 鹿児島阿房列車 前章
    • 尾ノ道 呉線 広島 博多
  • 鹿児島阿房列車 後章
    • 鹿児島 肥薩線 八代
  • 東北本線阿房列車
    • 福島 盛岡 浅虫
  • 奥羽本線阿房列車 前章
    • 青森 秋田
  • 奥羽本線阿房列車 後章
    • 横手 横黒線 山形 仙山線 松島
  • 解説 伊藤整
  • 間のびする旅の極意 森まゆみ


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内田百閒氏のこの本。第100回朝活読書サロンで紹介を受けた別冊太陽の内田百閒特集で思い起こしたのですが、以前、別の鉄道関連の本でも、鉄道旅行記であるこの『阿房列車』シリーズが紹介されていたこともあり、気になっておりました。朝活読書サロンで内田百閒氏のことが紹介されたのを機に、現在読了中です。


「阿房列車」というのは、目的地に行く用事のない鉄道に乗ることだけを目的にした列車の旅のことです。たとえば第一章の東京大阪間では、大阪ではどこにも立ち寄らず、一泊したらすぐに東京へ引き返してしまいます。


本書に掲載されている作品の初出は昭和26年から27年(1951年から52年)。当時の鉄道状況や風物を知ることができます。


  • 現在の荒川線以外にも、都内に都電が走っていた。
  • 東京駅の駅長室と特急乗車プラットフォームは反対側にあった。
  • 東海道本線を蒸気機関車が走っていた。
    電化区間は浜松までで、浜松駅で電気機関車から蒸気機関車へ交換する。
    なお、東海道本線の完全電化は1956年。
  • 長距離急行列車・普通列車が多く走っていた。
  • もちろんコンピュータはなく、特急券の手配は現物ベース。
    他の駅に余りがないかを電話で確認する。
  • 保土ヶ谷付近でのどかにカエルの鳴き声が聞こえる。
  • 後に原爆ドームと呼ばれる廃墟となった産業物産館が登場する。
  • 果物(バナナ)を水菓子と呼ぶ。
  • 日本語表記が異なる。着く→著く、難しい→六ずかしい、
    ボーイ→ボイ、言う→云う、トンネル→隧道(すいどう)


第一章である東京大坂間の「特別阿房列車」で登場する特急列車は、表紙にもなっている「はと」です。機関車が牽引する客車でした。国鉄の特急電車の登場は1958年の「こだま」です。


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