<目次>
  • 第一章 WGIPで失われた日本人の愛国心
  • 第二章 韓国よ、あなた方こそ歴史に学んで恥を知れ
  • 第三章 中国よ、「アジア諸国にとっての脅威」はあなた方だ
  • 第四章 わが祖国アメリカよ、いつまでも「半日プロパガンダ」を続けるのか
  • 第五章 わが愛する日本よ、そろそろ「洗脳」から解放されよう
  • おわりに - 日本は世界の大国だ


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私の中高生時代、楽しみにしていたテレビ番組の一つが大橋巨泉司会の『世界まるごとHOWマッチ』でした。その番組にケント・ギルバート氏は日本語を話す外人タレント枠としてレギュラー出演していました。その後しばらくテレビでお目見えする機会もなかったのですが、ケント氏が2014年Twitter論壇に降り立つと、保守を代表するようなツイートを数多く目にするようになりました。



左翼や自虐史観に与しない者として、私にはケント氏のツイートにはそれほど目新しいものではありませんでしたが、日本を正しく知るには日本の外から見た外国人の目線は必要と常々考えており、このたびケント氏の著書を手に取ることにしました。数多く手掛けている著書の中で本書を選んだのは、GHQによる洗脳と言われるWGIP、つまり「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」を題材にしていたからです。


読了して、WGIPについてはそれほど検証的な記述があるわけではない点は物足りなく感じましたが、一方で、新しい視座を得ることができました。ありがとうございます。また、なぜケント氏が日本の自虐史観やWGIPにことさら反発し、右寄りの発言を繰り返すのか、図らずもその理由が見えてきました。


新たに得られた視座

漢字が読めない韓国人と中国人

ケント氏がそう呼んでいるように、ここでは私も中華人民共和国のことをPRC(People Republic of China)と呼ぶことにします。19世紀末から20世紀前半にかけて、日本語は東洋のラテン語の役割を果たしました。清国や李氏朝鮮に先駆けて開国し、欧米との通商を始めた日本は、欧米語を漢字に翻訳して欧米の概念を日本に導入しただけでなく、欧米の概念を和製漢語を通じて中国大陸(清・中華民国・満州国)と朝鮮半島(李氏朝鮮・大韓帝国・日韓併合後の朝鮮半島)にも広めました。間違いなく、現在のRPC・台湾・韓国の近代化の礎になったはずです。毛沢東・蒋介石・金日成・李承晩らだけでなく、その後の世代で、戦前に教育を受け戦後政治をリードした鄧小平・朴正煕らは、和製漢語で欧米の概念・欧米の技術を理解したはずです。


しかし、戦後、韓国は漢字を廃止し表音文字のハングルのみに移行し、PRCも簡体字を導入し識字率の向上には寄与したとはいえ、現在の韓国人・中国人(PRC)とも、戦前の文献を直接読めなくなった、戦前の歴史を知らない可能性があります。現代版の焚書と言えます。韓国とPRCがことさら日本に謝罪を要求し続ける背景には、実は歴史事実を知らないという蒙昧さがあるのかもしれません。


朝鮮文学 - Wikipediaによれば、大衆文学の端緒は19世紀末に新聞・雑誌の登場によって萌芽が見られ、近代文学の形成は日本統治下だったとしています。また、戦中から1970年頃までは空白の時期があります。漢字を禁じられ、ハングルによる書き手が出現するまで、しばらく時間を要したといことでしょうか?


トルーマンに対する評価

期せずして、トルーマンに対する評価が変わりました。多くの日本人と同様、原爆投下を許可したトルーマンは大っ嫌いでした。トルーマンはルーズベルトの意思に反し、アメリカが日本を単独占領しました。もし、ルーズベルトが長生きしていたらと思うと、日本はソ連と西側諸国に分断占領されていたかと思うとぞっとします。


ケント氏は東条英機の遺言にも言及します。戦争が起こる前、日本が共産主義の防波堤の役割を果たしていたのに、アメリカはその防波堤を破壊したことを指摘します。実際、戦後から今日に至るまで、アメリカは日本に代り、PRCによる覇権の防波堤の役割を自ら担わなければなくなりました。


親スターリンで実質共産主義者だったルーズベルトが長生きしていれば、冷戦は起きなかったかもしれません。しかしその代わり、世界ではもっと共産主義が席巻していた可能性があります。トルーマンはルーズベルトの方針を反故にし、赤狩りを黙認し、冷戦を招きましたが、一方で共産主義の拡散を止めることに貢献しました。


ケント・ギルバート氏の矜持

本人がそのように言っているわけではありませんが、「弁護士としての矜持」だと思います。弁護士として、戦勝国によるリンチだった極東軍事裁判、自虐史観を拡散させた日弁連の所業を看過できないのです。ケント氏の言葉を引用します。

近代法の基本である罪刑法定主義と事後法の禁止に反するため、正当な裁判とは言えません。これを完全に正当かつ有効な裁判だったと強弁するのは、法律家を名乗る人間であれば、論理的にも倫理的にも不可能なはずです。 ー 144ページ

ドイツを裁いたニュルンベルク裁判のときは、人道上の罪だけであり、平和に対する罪などがありませんでした。日本の政治家や軍関係者は人道上の罪を犯しておらず、そのままでは砂漠ことができないため、平和に対する罪を後で無理やりつくったというのが有力説です。

ー 144ページ

日弁連はマッチ・ポンプをやって食べてきた集団というわけですね。だから、アメリカの弁護士でもある私は、今でも日弁連が大嫌いです(笑)。 ー 190ページ


ケント氏は弁護士です。事実を追求するのが仕事です。日本語をマスターし、日本語の文献を読みこなし、自ら一次情報を確認している様子が本書でもたびたび確認されます。その職業倫理からケント氏は、事実を捻じ曲げ、自虐史観を拡散させ、日本人の愛国心を損なわせしめた日弁連や日教組・その他左翼たちの所業が許せないのだ、ということが分かりました。その倫理観と努力を敬服いたします。


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『世界丸ごとHOWマッチ』時代のケント・ギルバート氏


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