世界史としての日本史 (小学館新書)
半藤 一利, 出口 治明
小学館 ( 2016-08-01 )
ISBN: 9784098252800


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世界史の文脈で日本を語る限りにおいて、本書は欠くことのできない本です。読書における私の問題意識の一つは「歴史」というものが、日本史と世界史に分断されてしまっていることです。鎖国などの事情はあるにせよ、日本は世界の潮流の中の小舟であることは間違いありません。


<目次>
  • まえがき
  • 第一章 日本は特別な国とい思い込みを捨てろ
  • 第二章 なぜ戦争の歴史から目を背けるのか
  • 第三章 日本が負けた真の理由
  • 第四章 アメリカを通してしか世界を見ない危険性
  • 第五章 世界のなかの日本を知るためのブックガイド
  • 第六章 日本人はいつから教養を失ったのか
  • あとがき


前提知識

日本近代史の大家である半藤一利氏、世界史の本をいくつか書いている出口治明氏の対談本である本書『世界史としての日本史』は、私の命題に対するど真ん中ストライクの本であり、私にとってはMUSTの本でした。結果的に五段階評価で★★★★★、未来にも残すべシ、個人的には好ミもA判定にしました。しかし、初心者でも読めルはC判定にしました。なぜなら、日清戦争・日露戦争から太平洋戦争に至る日本の戦争の経緯について、世界史の文脈での基礎がないと、本書の理解は難しいように思うからです。具体的には、以下の知識が大前提です。


  • 日露戦争の顛末
  • 日英同盟破棄の顛末
  • 日本・ドイツ・ソ連の不思議な三角関係。


日独ソの三角関係について、簡単に説明すると以下の通りです。


  • 1936年11月 日独がソ連と敵対(日独防共協定)
  • 1939年5月 日ソ戦争状態(ノモンハン事件)
  • 1939年8月 独ソ中立へ(独ソ不可侵条約)→平沼内閣「欧州情勢、複雑怪奇なり」
  • 1940年9月 日独、ソ連を敵視(日独伊三国同盟)
  • 1941年4月 日ソ中立へ(日ソ中立条約)
  • 1941年6月 独ソ戦開始


この年表を見るだけでも、この人たちは仲がいいのか喧嘩したいのかよく分かりません(笑)。日独共同でソ連を敵視しているのにも関わらず、ドイツ単独でソ連と戦争開始をした理由は、本書で図らずも分かりました。


つづきはシミルボンで。

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