【書評】『一生モノの教養が身につく世界の古典 必読の名作・傑作200冊』第一章
【書評】『一生モノの教養が身につく世界の古典 必読の名作・傑作200冊』第二章
第二章につづいて第三章もリストアップ。
第三章 政治・経済・社会の本質を知る
『国家の品格』 | 藤原正彦 | ● |
『わが闘争』 | アドルフ・ヒトラー | ◎ |
『国富論』 | アダム・スミス | △ |
『人口論』 | ロバート・マルサス | △ |
『兵法 孫子戦わずして勝つ』 | 大橋武雄 | ◎ |
『三つの会話』 | ウラジミール・ソロヴィヨフ | × |
『マルクス主義と民族問題』 | ヨシフ・スターリン | × |
『職業としての政治』 | マックス・ヴェーバー | △ |
『復興亜細亜の諸問題』 | 大川周明 | × |
『プロパガンダ戦史』 | 池田徳眞 | ×※ |
『アーロン収容所』 | 会田雄次 | △ |
『国防哲学』 | 蓑田胸喜 | × |
『謀略』 | 大橋武夫 | × |
『民族とナショナリズム』 | アーネスト・ゲルナー | × |
『底本 想像の共同体』 | ベネディクト・アンダーソン | × |
『資本論』 | カール・マルクス | △ |
『帝国主義』 | ウラジミール・レーニン | × |
『価値と資本』 | ジョン・リチャード・ヒックス | × |
『雇用、利子および貨幣の一般理論』 | ジョン・メイナード・ケインズ | △ |
『三酔人経綸問答』 | 中江兆民 | × |
『失敗の本質』 | 戸部良一・野中郁次郎他 | ● |
『フランスの内乱』 | カール・マルクス | × |
『コーヒー・ハウス』 | 小林章夫 | × |
『共産党宣言』 | マルクス・エンゲルス | △サ |
『国家と宗教』 | 南原繁 | × |
『最終戦争論』 | 石原莞爾 | × |
『憲政の本義』 | 吉野作造 | × |
『沈黙の春』 | レイチェル・カーソン | □※ |
『風土』 | 和辻哲郎 | × |
『琉球王国』 | 高良倉吉 | × |
『イワン・デニーソヴィチの一日』 | アレクサンドル・ソルジェニーツィン | × |
『恐慌論』 | 宇野弘蔵 | × |
『戦争論』 | カール・フォン・クラウゼヴィッツ | ◎ |
『抗日遊撃戦争論』 | 毛沢東 | × |
『補給戦』 | マーチン・ファン・クレフェルト | ×※ |
『ゾウの時間 ネズミの時間』 | 本川達雄 | ● |
『ガンジー自伝』 | マハトマ・ガンジー | △ |
『帝国主義論』 | ジョン・アトキンソン・ホブスン | × |
『西洋の没落』 | オスヴァルト・シュペングラー | × |
記号 | 凡例 | 数量 |
● | 原著を読んだ。 | 3 |
◎ | 異訳本/解説本/マンガで読んだ。 | 3 |
□ | どんな本か知っている。説明できる。 | 1 |
△ | タイトルは知っている。 | 8 |
× | タイトルも知らなかった。 | 24 |
サ | 齋藤孝の『古典力』で紹介されている | 1 |
※ | 読みたい | 3 |
書評を書けておりませんが、『ゾウの時間 ネズミの時間』、お薦めです。身体の大きさ、代謝速度、心拍数、寿命の関係を紐解きます。身体が大きいと心拍数は下がりますが、身体が大きかろうが小さかろうが、平均生涯心拍数はほぼ同じとのこと。
身体のサイズにより呼吸器系も消化器系も機能分化し高度に発達し、それにより劇的に進化を遂げています。変温動物である爬虫類と恒温動物である哺乳類では代謝が10倍違う!つまり同じ体重なら、哺乳類は爬虫類の10倍食べる必要があるとのこと。
哺乳類の中では小さいネズミは心拍数が高く、体温も高く、常に食べ続けていなければなりません。一方、ゾウは心拍数も低く、皮下脂肪も厚いため、体内温度は外気の影響を受けにくく、ゆっくり時間が流れ、寿命も長くなります。
Naoki's Selection~読みたい本リスト~
『プロパガンダ戦史』
「ドイツは理論派」「フランスは平時派」「アメリカは報道派」「イギリスは謀略派」と各国の対敵宣伝をわかりやすいたとで説明する。(中略)
対敵宣伝、すなわち交戦国に対してのプロパガンダ活動においては、ドイツはからっきしダメだったと振り返り、その原因を何事も「理屈」で押し通す国民性にあると分析する。 ー 210ページ
日本の戦争の敗因はいくつかあると思いますが、その一つがドイツと組んでしまったことにあると考えています。敵であろうが見方であろうが、相手を知ることは大切。プロパガンダが下手なドイツと組んでしまったことは痛恨の極みかもしれません。
『沈黙の春』
言わずもがな、環境問題を考える上での原点となりうる本です。未読です。
『補給戦』
徹頭徹尾、「補給」の重要性に焦点を当てて勝敗の行方を分析しているが、とくに目を引くのがクレフェルトの「あいまいな思考を避け、具体的な数字と計算に努力を集中した」という姿勢である。 ー 261ページ
日本の戦争の敗因の二つ目を挙げれば、ロジスティックスでしょうか。『失敗の本質』はロジスティックスを無視した作戦行動が全て裏目に出ました。戦争におけるロジスティックスを考えておくことは、ビジネスでのリソース計画にも通じるところがあります。
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