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【書評】『一生モノの教養が身につく世界の古典 必読の名作・傑作200冊』第一章
【書評】『一生モノの教養が身につく世界の古典 必読の名作・傑作200冊』第二章
【書評】『一生モノの教養が身につく世界の古典 必読の名作・傑作200冊』第三章 : なおきのブログ


第四章は「日本」がテーマです。福澤の『学問のすゝめ』も渋沢栄一の『論語と算盤』もありませんが、『代表的日本人』が入りました。戦前の思想家、徳富蘇峰、北一輝、大川周明らが名前を連ねます。また、古典としておきながらも、半藤一利、猪瀬直樹、田原総一朗、東郷和彦、立花隆、沢木耕太郎、筆坂秀世ら、現代の作家・著者陣も名前を連ねます。タイトルを知っている本はそこそこありながら、内容を説明できるほどの本は読了済の3冊しかありませんでした。日本を知るために読むべき本のなんと多いことでしょうか。


第四章 日本という国を見渡す力をつける

『菊と刀』 ルース・ベネディクト
『昭和16年夏の敗戦』 猪瀬 直樹
『中村屋のボーズ』 中島 岳志 ×※
『新選組始末記』 子母沢 寛 ×
『代表的日本人』 内村 鑑三
『全現代語訳 日本書紀』 宇治谷 孟訳
『対論 昭和天皇』 原 武史・保阪 正康 ×
『武士の家計簿』 磯田 道史
『ノモンハンの夏』 半藤 一利
『日露戦争史』 横手 慎二 ×
『国防婦人会』 藤井 忠俊 ×
『国體の本義』 文部省 ×
『歴史と外交』 東郷 和彦 ×
『日本の戦争』 田原総一朗 ×
『<戦前>の思想』 柄谷行人 ×
『ニコライの見た幕末日本』 ニコライ ×※
『沖縄学への道』 外間 守善 ×
『天皇と東大』 立花 隆 ×
『日本共産党』 筆坂 秀世
『テロルの決算』 沢木 耕太郎 ×
『貧乏物語』 河上 肇 ×
『突破者』 宮崎 学 ×
『近世日本国民史』 徳富 蘇峰 ×
『真善美日本人』 三宅 雪嶺 ×
『日本風景論』 志賀 重昂 ×
『近時政論考』 陸 羯南 ×
『日本精神と平和国家』 矢内原 忠雄 ×
『日本改造法案大綱』 北 一輝
『阿部一族 他二篇』 森 鴎外
『海上の道』 柳田 國男
『日本二千六百年史』 大川 周明 ×
『忠誠と反逆』 丸山 眞男 ×※
『レイテ戦記』 大岡 昇平
『教養主義の没落』 竹内 洋 ×※
『味 天皇の料理番が語る昭和』 秋山 徳蔵
『特攻体験と戦後』 島尾敏雄・吉田満 ×
『ハル回顧録』 コーデル・ハル △※
『世界のなかの日本』 司馬 遼太郎・ドナルド キーン
『日本人とユダヤ人』 イザヤ・ベンダサン
『邪教・立川流』 真鍋 俊照 ×


記号 凡例 数量
原著を読んだ。 3
異訳本/解説本/マンガで読んだ。 0
どんな本か知っている。説明できる。 0
タイトルは知っている。 12
× タイトルも知らなかった。 25
読みたい 5


明治時代に日本を英語で紹介した本といえば、新渡戸稲造(著)『武士道』、岡倉天心(著)『茶の本』、そして

内村鑑三(著)『代表的日本人』。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人が取り上げられています。名前を知ってはいるが、その業績を知らなかった上杉鷹山と二宮尊徳については、その業績を知り、それぞれの伝記を読むきっかけになりました。



Naoki's Selection~読みたい本リスト~

『中村屋のボーズ』


24年には、孫文が神戸で「大アジア主義演説」を行った。「西洋の覇道の番犬となるか、東洋の王道の干城となるか」、そう日本に警告した孫文と知己を得ていたというボーズ。思想、政治的構想を共有していた孫文の警告を、再び日本のアジア主義者たちに投げかけたのだ。 ー 279ページ


第一次世界大戦の折に日本に亡命したインド独立運動家のラース・ビハーリー・ボース。日本に帰化し、第二次世界大戦の終戦を待つことなく日本で死去。インド独立に賭けていた人物が日本で骨を埋めたことを知ると胸が詰まります。亡命の際に匿われたのが新宿中村屋で、中村屋のインド・カリーを考案したとのこと。そんなボーズから当時の日本はどのように見えていたのでしょうか。



『ニコライの見た幕末日本』


神田駿河台にあるロシア正教会の教会「東京復活大聖堂」通称「ニコライ堂」。その名前の由来となったニコライとはいかなる人物だったのでしょうか?江戸幕府後期の1811年に捕縛・幽閉されたヴァシーリー・ゴローニンの著書『日本幽囚記』を読んで、日本行きを志願したとのこと。1861年、函館領事館に着任、新島襄と巡り合い、その赴任、1891年に復活大聖堂の建立に携わったようです。


『忠誠と反逆』


日本の戦争責任は、軍部・政治・メディアにあり、国民は被害者であったという考え方に私は与しません。国民が賛成しなければ戦争などできないからです。しかし戦後、日本は戦争責任をうやむやにしたため、国民の戦争責任を問うことがなくなったと考えます。それが『失敗の本質』にも端的に表れ、戦前日本の過ちを今度は企業が繰り返しています。


その私の考えの論拠となるような思想・哲学がありはしないか?とずっと考えていたのですが、計らずも本書がその論拠を与えそうだということが分かりました。


なぜ日本はファシズムを回避できなかったのか、本書で考察する。そして為政者の無責任ぶりだけではなく、暴走を許した庶民の無気力性に注目するのだ。庶民が無気力への渇望が乏しければ、自由の対義語である「責任」への意識も乏しくなる。 ー 336ページ


丸山眞男といえば、戦後日本を代表する哲学者であり、代表的著書と言えば岩波新書の『日本の思想』です。その文章はたびたびセンター試験の国語あるいは倫理に採り上げられています。名前は知っているもののついぞ一度も読んだことがありません。これまで触手が伸びませんでしたが、この機会に読みたい本の一冊に採り上げました。


『教養主義の没落』


私が大学時代を過ごした1988年から1992年。バブル真っ盛りということもあり、大学はレジャーランドという言葉がまさに当てはまる時代でした。今の大学生が知れば怒られそうです。いつから大学生は勉強しなくなったのか?本書にその答えが書いてありそうです。


近代化による豊かさの兆しがみえはじめた1956年に、中学生だった竹内の実体験に触れる。当時の学生への調査によると『中央公論』や『改造』などの総合雑誌が好んで読まれていたことから、教養主義がたしかに存在していたことが実感される。

70年代に入ると学生運動が下火に。大学生の読書量が減り、キャンパスから教養主義が駆逐されていく。企業が大卒を大量に採用するようになると、専門知や教養知は不要になった。ポスト全共闘世代にとって、知識人文化は執着の対象ではなくなり、いつしか日本では、教養のある人たちがカッコ悪い存在になり始めた。教養主義は没落、現在の日本社会は反知性主義に覆われている。竹内は、その反知性主義のルーツが、ビートたけしに代表されるお笑い芸人にあると指摘する。


その原因は、全共闘への無力感、しらけがあり、そのとどめを刺したのがお笑い芸人だとしています。ビートたけしをスターに押し上げた『オレたちひょうきん族』の放送開始は1981年のことでした。


1990年代以降の日本の没落原因を求めれば、この教養主義の没落に至ると考えるのは早計でしょうか?


『ハル回顧録』


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日本人が許しがたい代表的アメリカ人といえば、日本に最後通牒を突きつけたコーデル・ハル。敵を知り、己を知れば百戦危うからず。アメリカ人とビジネス上の付き合いもある中、アメリカ人にとっての太平洋戦争の正義とは何だったのか知る上でも、ハルの証言は知っておいたほうがよいと考えます。


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