<目次>
- はじめに
- Chapter 1 スタバで学んだホスピタリティ
- Chapter 2 スタバで育てた自立型人材
- Chapter 3 スタバで培ったチーム・マネジメント
- Chapter 4 スタバで実践したモチベーションアップ
- Chapter 5 スタバで活きるリーダーシップ
- おわりに
人材育成について定評のある日本の会社といえば、ディズニーリゾート(オリエンタルランド)とスターバックス。本書の著者・目黒さんは、かつてスターバックスの人事系の部長を務めた方です。
ディズニーリゾートとスターバックスに共通している点を挙げると、以下の通りでしょうか。
- 非正規雇用者を「アルバイト」という呼ばず、「キャスト」あるいは「パートナー」とより尊重した表現を用いていること。
- 自主性を尊重していること
- 経営理念を徹底していること
でしょうか?現場の尊重、自主性の尊重、経営理念の徹底は、リッツ・カールトンにも見て取れます。
そして、スターバックスに特筆すべきことは以下の点。
- 入社時の有給での80時間に及ぶ研修
- マニュアルがないこと
- 明確な昇給・社員登用プロセス
- 教えてもらうことを恥としない文化の醸成
- 「内部チャレンジ」という社内留学制度
特筆すべきは、社内留学制度です。実は私の勤務先でも、この社内留学制度を整備しました。わずか1~2週間ではありますが、留学する側も留学を受け入れる側も刺激を受け、社員にとっても組織にとっても有益な施策です。
本書で登場するスターバックスの社内留学制度の例は2年間です。スターバックスと私の勤務先では、業態も雇用形態も異なるため単純な比較はできませんが、この社内留学制度が有用であることを、他社事例でも確認することができました。
一方、本書はスターバックス全体について、良い面だけを扱っているわけではありません。米国本社の一方的な経営理念変更の通達、経営理念にそぐわない店長も実際には存在することなど、スターバックスの恥部も取り上げています。完璧な企業はありません。恥部を取り上げたことで、かえってリアリティや人間味が感じられました。
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