2018年は、読書の幅を広げるために、普段参加している読書会だけでなく、別の読書会に出稽古に出ようと決めました。ええやん朝活読書会につづいて、読書会出稽古に出向いてきました。
参加者は男女4名ずつの合計8名。全員初対面です。場所は練馬駅隣のココネリ2Fのカフェカルディーノです。参加者の何名かは「ねりとも100」という交流イベントの参加者とのことでした。10時開始で終了したのは12時前ぐらいでした。
今月4回目、通算で125回目の読書会参加となりました。参加させていただき、ありがとうございました。
直近の読書会参加記録
- 【朝活読書サロン】第103回(2018年2月19日)/120回目
- 【品川読書会】第11回(2018年2月21日)/121回目
- 【朝活読書サロン】第104回(2018年3月5日)/122回目
- 【社内読書部】第8回(2018年3月8日)/123回目
- 【品川読書会】第12回(2018年3月14日)/124回目
紹介を受けた本
では、紹介を受けた本を紹介していきますが、紹介者がこのように紹介したというよりも、聞き手である私がそのように受け止めた、あるいは、聞きながら考えたことを主観的にまとめたものであって、必ずしも紹介者の弁ではないことはご了承ください。
『チーム』
箱根駅伝には「学連選抜」というチームがある、ということを初めて知りました。他のチームは大学の看板を背負って走るため、その大学の関係者が挙って応援します。しかし、「学連選抜」を応援してくれるのは、その選抜チームの家族・友人・知人のみです。大学の看板を背負うことは、大学の仲間がいるととも、プレッシャーにもなります。それがチームの結束力になります。一方で、「学連選抜」のほうは、そのようなプレッシャーはありません。チームの結束力は、自分たちで醸成するしかありません。おそらく、その結束がうまくいけば、勝ち上れるのでしょう。
『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』
タイトルは、人間の身体を構成する細胞の数よりも、人間に住まう、寄生する微生物(主に単細胞)の数のほうが一桁多いということを意味します。微生物は人間にいろいろ作用します。もちろん病気にもなりますし、場合によっては性格にも影響を及ぼします。
微生物細胞のほうが多いという事実は、以前読んだ『かぜの科学』で知っていました。元来、生まれたての赤ん坊の体内は無菌状態に近いとか。ミルク以外の消化ができません。やがて大腸菌などの腸内細菌が増えることにより、穀類・タンパク質なども消化できるようになります。
ジェニファー アッカーマン / 早川書房 ( 2011-02 )
『つまみ』
この本の紹介を受けている際、ついつい唾液が出てきてしまいました。マグロの漬けに赤ワインを使うとのこと。本書に書かれた内容ではありませんが、別の方が自宅でのビーフジャーキーのつくり方を披露いただきました。自宅でできるのか・・・
『月と雷』
普通の生活ができない母子。本人、悪気はないのだけど、人を困らせる、人の人生を狂わせる達人。天然といえば天然なのですが、紹介者曰く、「毒親」でしょうとのこと。
紹介を受けた時に気づかなかったのですが、角田光代さんの代表作といえば『八日目の蝉』。子どもを誘拐して育てる女性という普通ではない女性の物語でした。どのように角田さんは、普通ではない女性を思い描くのでしょうか。その想像力が不思議です。あるいは、近くにモデルとなる人がいるのかもしれません。
『うしろめたさの人類学』
著者はエチオピアの民俗誌を研究されている文化人類学者。他国の文化を研究し、日本あるいは他の国と対比すれば、その文化がいかに形成されたのかを考察することができます。タイトルにあるのは「うしろめたさ」。「うしろめたさ」はどのように形成されるのでしょうか?
ふと、ニューギニアのジャングルに分け入ったジャレド・ダイアモンド氏の『昨日までの世界』を思い出しました。
ジャレド・ダイアモンド / 日本経済新聞出版社 ( 2013-02-26 )
『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』
大森 望, 東 浩紀, 長谷 敏司, 冲方 丁, 藤井 太洋, 宮内 悠介,
法月 綸太郎, 新井 素子, 円城 塔, 小川 一水, 山田 正紀
早川書房 ( 2017-04-20 )
ISBN: 9784152096845
五反田のゲンロンカフェでSF創作講座というのがあるとのことで、タイトルにあるとおり、本書はその全記録です。紹介者の方はこの講座に通われていたとのことで、執筆した作品が本書に掲載されていました。現在も開講しているようですね。
紹介した本
『50代から始める知的生活術』
紹介したのはこの本。別途書評を書きましたので、内容はそちらを参照ください。
さて、なぜこの本を紹介したのかというと、著者は、知識を得るための読書が役に立つのは30代までで、40代以降はムダであり、それよりもっと「考えろ」ということを主張しており、読書のために集う読書会のメンバーにそのメッセージがどう伝わるかを確認してみたかったからです。
すでに90歳を超えた外山滋比古氏。読書会参加者のほとんどの方は名前を知っていたのですが、一様に現役であることにびっくりしたようです。もっとも、「考える」ことの大切さを説く著者は、本書において「恥ずかしいことながら本人の思考が貧弱でした。未熟だったのです。」と吐露しています。
写真に写っているほかの本。
ここまで大幅に時間を押してしまったため、主催者の方の本の紹介はありませんでした。写真に写っていますので、いくつか紹介します。
『超AI時代の生存戦略』
30歳にして、メディアアーティストという側面、人工知能の研究者という側面を持つ落合陽一氏。人工知能が人間を凌駕すると言われるシンギュラリティに向けて、何を備えよと言うのでしょうか。
『社会という荒野を生きる。』
『宮台教授の就活原論』
首都大学東京教授の社会学者宮台真司氏。ブルセラ・援助交際・自死など、青少年のサブカル・病理などを論じてきた印象が強いのですが、就活論みたいなことも論じているわけですね。
『日本人と「日本病」について』
宮台氏に影響を与えたのが小室直樹氏で、小室氏に影響を与えたのが山本七平氏という流れらしいです。七平氏は太平洋戦争の従軍で大変つらい経験をされており、戦争を語り継ぐ上で、彼の本は好んで読むようにしています。
山本 七平 / 文藝春秋 ( 1987-08-01 )
『願いをかなえる! 逆算手帳術』
[名言コツコツ]のコボリジュンコさん。サイトを見ると、この『逆算手帳術』を絶賛プロモーション中ですね。
コメント