書評をご無沙汰してしました。ひさしぶりに書評を書きます。


中国の長大小説として『四大奇書』なるものがあります。ほとんどの人は、三つのタイトルは知っているのではないでしょうか?『三国志演義』、『西遊記』、『水滸伝』です。しかし、四つ目はとなると、なかなか名前が出てこないのではないでしょうか。私も知りませんでした。四つ目が『金瓶梅』(きんべいばい)です。

その『金瓶梅』、定番の岩波文庫版(小野忍・千田九一訳)で10冊もあります。これは迂闊に手が出せません。と思っていたら、本岩波新書を見つけました。これなら、これなら、登場人物とおおよそのあらすじがわかりそうです。読了し、早速、前回の朝活読書サロンで紹介しました。


<目次>
  • 水滸伝』の巻 108星、数珠繋ぎの物語
  • 『金瓶梅』の巻 謎の「作者」と裏返しの悪夢 
  • 『紅楼夢』の巻 「美少女の園」のラディカリズム


『金瓶梅』


『金瓶梅』のタイトルの由来ですが、藩金蓮、李瓶児、春梅の3人の女性の名前を取った非常に安直なものです。そして、藩金蓮は、『水滸伝』でも登場する極悪の女です。不倫相手の西門慶と結託し、夫である武大を殺害します。その武大の弟が『水滸伝』の英雄の一人武松です。『水滸伝』では、武松は藩金蓮を成敗しますが、『金瓶梅』では、そのような展開にはなりません。


不倫相手の西門慶は、商売上手でかつ精力絶倫の男です。正妻と側室1人がいる時に不倫した相手が藩金蓮。人妻である藩金蓮と恋仲になってその夫を暗殺し、藩金蓮と結婚を約束するも、その間に3番目、4番目の奥さんをもらい、藩金蓮は5番目の奥さんになります。さらに6番目の奥さんとして登場するのが李瓶児。それ以外にもいろんな女性との浮名を流します。だいたい女は全員20代です。「酒池肉林」という言葉がよくあてはまります。


藩金蓮の悪女ぶりはすさまじく、ライバルとなるほかの奥さんを排除し、最大のライバルとなる李瓶児を死に追いやります。そんな藩金蓮に、絶倫男の西門慶は過剰に媚薬を飲まされ、あっけなく死亡。西門家は没落し、藩金蓮も放逐され、死にいたります。


藩金蓮の侍女の一人が春梅。西門慶の娘婿の陳経済というのがいて、春梅と陳経済がまた、藩金蓮と西門慶の再来のような関係として描かれますが、やはり没落して、最後は死にます。


悪女フェチな私としては、三人の中で一番の悪女である藩金蓮に、なんとも魅せられるのでした。



<日英中で藩金蓮をぐぐってみた>


若菜ひかる , 上原カエラ , 早川瀬里奈といった日本のAV女優が出演した。


『紅楼夢』


四大奇書以外に四大名著という括りがあるらしく、『金瓶梅』の代わりに『紅楼夢』が入るとのことです。1人の美少年と12人の美少女の物語です。源氏物語になぞらえれば、光源氏が見初めた紫上のような少女が12人いると考えるとわかりやすいかもしれません。


『金瓶梅』が、悪女、変態、色物なのに対し、『紅楼夢』は、清純ものです。




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