www.flickr.com_photos_64082034@N03_(1368-768)



Flickrの無料サービス縮小の件(無料枠が1TBから1000枚まで)、既に1500枚以上の写真を保管していたこと、また将来の機能拡張・使い勝手の改善を期待し、有料オプション(月額$4.99*12ヶ月)に移行しました。


いろんな報道等を見ていると、1000枚以上の無料ユーザは、無料ユーザ全体の3%程度とのこと。つまり私はその3%のヘビ―なユーザだったことになります。この方たちがどの程度残留しどの程度他社へ流出するのか分かりませんが、まずは1年は残留し、その後のFlickrの改善状況を確認の上、継続残留するかどうかを決めます。


フリーサービスの永続性の課題


今回あらためて浮き彫りになったのが、フリーサービスの永続性の課題です。昨年10月、9年間利用していた読書管理サイトメディアマーカーがサービス終了の予定を報告しました。


読書管理や画像共有サイトなどのデータを保管していくサービスの課題は、利用量の増加に比して収益が増えないことにあるのではないかと推察します。具体的に、私が使っていたメディアマーカーで説明します。



コストと収益の関係は?

9年間で3000冊の本の情報を登録しましたが、話を分かり易くするために毎年300冊ずつ10年間利用したとします。初年度の終わりと10年後では、ストレージ占有量が10倍になったと考えられ、もちろんその間にストレージ価格も下落しているはずです。問題は、そのかかるコストと収益の関係です。


インターネットがますます情報過多になっていることを考えると、収益の増加は利用者数の増加以下と考えられます。果たして、収益がコストの増加とバランスが取れるのか、甚だ疑問に感じています。


フリーサービスの限界

世の中のフリーサービスのほとんどは、無料でサービスを提供し、かき集めた利用者により広告収入を得るビジネスがかなりの割合を占めます。インターネット・モバイルの普及期のように、爆発的に利用者数が伸びていた時代は、収益も劇的に伸ばすことができたのでしょうが、モバイルの普及がほぼ完了した今となっては、新たに利用者数を増やすことは容易ではありません。利用者数が増えなくても利用者一人当りのコストが上昇すれば、フリーサービスのビジネスモデルは瓦解しかねません。実はその変曲点に達したのではないかという気がします。


写真共有サイト

特に写真や動画共有サイトは、ストレージ容量も大きくなるため、運営コストが高いはずです。その運営の難しさは、かつてウノウが開発した日本発の画像共有サイトphotozou.jpの経営が二転三転していることからも明らかです。Flickrが無料の範囲を縮小し、有料サービスの割合を増やすのは賢明な判断に見えます。


Flickr以外の写真共有サイトはどうなのでしょうか?Lifehacking.jpは、Google Photosもいつまでもあると思ってはいけないと警鐘を鳴らしています。



Google Photos、そしてInstagram

Googleはこれまでも、Google Readerのように便利だった機能を惜しげもなく廃止しました。利用者とサービス提供者側では目的・思惑が異なります。利用者が便利と思うから残るわけではありません。問題は、そのコストを上回る収益がサービス提供者側にもたらされるか否かです。


Lifehacking.jpはInstagramについて触れていませんが、どうなんでしょうか?私はInstagramの収益構造がよく分かっていません。永続性があるのかどうか、よく分からないというのが率直な印象です。インターネットの世界は栄枯盛衰が激しいです。10年前、15年前に存在していたはずのサービスも、どんどん淘汰されています。


Flickrが有料サービスへシフトしたからといってうまくいく補償はありませんが、新しい親会社であるSmugMugは2002年の創業以来有料サービスを手掛けていたそうなので、まずはこの1年、その手腕をお手並み拝見とします。


以上



↓↓参考になったらクリック願います↓↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村