横山光輝版『史記』全11巻を読破しました。
- 『学習漫画 中国の歴史』の書評を書いた際、横山光輝版『史記』を薦められました。
扱っている時代は、春秋時代の紀元前7世紀から司馬遷が生きた前漢の時代の紀元前2世紀までです。第一巻から第四巻は春秋時代から戦国時代。徐々に秦が台頭してきます。第五巻では、秦王の政が登場し、他国を滅ぼし、始皇帝を名乗ります。
第六巻から第八巻は、始皇帝の没後、国が乱れ、項羽と劉邦が立ち、最後は劉邦が勝ち、漢を開き、劉邦は高祖となります。第九巻では、高祖の死後、外戚の呂氏が力を持ちますが、呂氏は退けられ、第十巻・十一巻と、前漢の繁栄期を描きます。
なぜ中国の歴史を学ぶかというと、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という孫子の言葉通りです。なかなか一言で表せませんが、そこは魑魅魍魎の世界であり、各種の調略、裏切り、嫉妬、極刑などがありました。
また、現代の様々な諺が、この時代に成立しています。覚えている限り、以下の通り。
故事成語
- 屍に鞭を打つ
- 臥薪嘗胆
- 隗より始めよ
- 呉越同舟(横山版にはこの場面は出てこない)
- 遠交近攻
- 奇貨居くべし
- 国士無双
- 背水の陣
- 四面楚歌
- 鶏口牛後
- 完璧
- 馬鹿
- 左遷
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関連書籍・関連リンク
こちらは全六巻。読了しました。
残る横山氏の中国歴史漫画は、『三国志』。さらにボリュームがあるため、躊躇しています。
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横山光輝氏
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