同性愛
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【書評(18禁)】『なぜペニスはそんな形なのか』(その1)不謹慎で真面目な科学


つづいて第二項です。第二項では、タブー視されているために科学的検証が不十分で未解明の課題を取り上げます。


未解明の課題:潮吹き

性にまつわることは一般的にタブーです。人前で会話をすることは憚れます。しかしそれが科学でも同様のようです。3つ例を挙げます。


女性の潮吹き現象は明確に解明されたとは言えません。科学的には潮吹きは尿ではないことが分かっていますが、一般的にはその知識は普及しているとは言い難く、潮吹きのため恥ずかしい思いをしている女性はかなり多くいるはず。恥ずべきことではありませんので、大いに吹いていただければ男性としてもうれしく思います。


未解明の課題:小児性愛

もう一つは小児性愛(いわゆるロリコン)や子どもの性に関する発育過程(ゲイの萌芽など)。こちらもほとんど解明されていません。子どもを被験者とすることは児童保護の観点で憚れますし、人権団体や児童保護団体が反対します。そもそも協力しようという保護者がいません。


小児性愛者は変態扱いのままで、犯罪行為を犯せば犯罪者の烙印が押されます。小児性愛者になる発達過程が不明のため、未然予防措置を取ることができないのが現状です。


未解明の課題:同性愛

同性愛の芽生えについても同様です。著者は13-14歳のころ、彼女とキスをしても彼女の身体を触っても勃起しなかったことで気づいたとのことです。


今でこそ同性愛者に対しての理解が増えてきたとはいえ、自分の子が同性愛者であることは親に抵抗があり(子が1人だけであれば孫を望めなくなることを意味するため)、子も自分が同性愛者であることを親に告白することが一番抵抗があるようです(兄弟姉妹に既に子がいる場合は、その抵抗感もやわらぐようです)。著者自身、身をもって体験しているのかもしれません。


この同性愛者になる発達過程についても未解明です。自分の子を同性愛者かもしれないと疑い、試験のために差し出す親はいないからです。発達過程が解明されていないため、多くの思春期の青少年少女が、他の異性愛者とは違う自我に気づき、苦しむことになります。


書評結句

本書は、冒頭に述べましたとおり、不謹慎ながら真面目な科学の本です。タブー視されるがゆえに科学的検証が不十分で未解明の課題もまだまだあります。科学的に解明され、少しでも自我に不安を感じる人が少なくなればとよい思うのですが、いかがでしょうか?


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