<目次>
- はじめに
- 第1章 ダボス会議とはどんな場なのか?
- 第2章 ダボス会議のテーマ
- 第3章 リーダーのつくられ方
- 第4章 国際会議のつくり方
- 第5章 国際会議で学んだこと
- 終章 ダボスから見えてくる世界
世界経済フォーラム(World Economic Forum)、通称ダボス会議。
名前は知っているものの、それが何であるのかは知りませんでした。それが本書を読む動機でした。本書を知ったきっかけは、書籍ダイジェストサービスのSERENDIP(セレンディップ)でした。
世界経済フォーラム(ダボス会議)とは何か?
世界経済フォーラム、通称ダボス会議は、1971年にスイスの経済学者クラウス・シュワブにより設立されました。元々の趣旨はヨーロッパの経営者の勉強会です。現在もそうですが、当初から「マルチ・ステークホルダー」、つまり、経営者だけでなく政治家や学者など、あらゆるジャンルの人に参加してもらうことを狙いとしています。
国連やG7などは政府関係者は集いますが、経営者や学者はいません。経団連のような企業主体の会合は、経営者はいますが政治家も学者もいません。一方、学会には、学者はいますが政治家も経営者もいません。世界トップクラスの政治家・経営者・学者とそれ以外のステークホルダーも含めて集まる場は、ダボス会議をおいて他にはないようです。
正式な参加枠は2600人規模で、配偶者や随行員を含めると2万人規模、それに対し警備員が7500人にもなるそうです。集った人たちは、経済、環境、社会などの世界的な課題を多様な人々が多角的に議論します。
その運営スタッフはボランティア。著者の齋藤ウィリアム浩幸氏は、2011年度に世界経済フォーラムの「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選ばれ、ボランティアの立場でダボス会議の企画・運営に携わっています。実際、2015年に沖縄で開催された「サイバー3・カンファレンス・オキナワ・2015」は、彼が企画し、アジェンダや召集メンバーの策定に主体的に携わったとのことです。
設立されてから46年。79歳になるシュワブ氏が現在も主宰者です。逆算すると33歳の時から始めていたんですね。
2017年1月に開催された世界経済フォーラム
- World Economic Forum Annual Meeting 2017 | World Economic Forum
- 【国際】世界経済フォーラム、グローバルリスク報告書2017年度版を公表 | Sustainable Japan
追記
2017年12月27日
ダボス会議の取組みは、私が参加している企業間フューチャーセンターの指針になることが多く、大いに役立ちそうです。11月24日の企業間フューチャーセンターのイベントでダボス会議について触れました。
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