勉強は十人十色
study
credit : カメラ兄さん via photo-ac.com利用規約


<目次>
  • プロローグ 学費四三〇万円を無駄にしない
  • 第一章 三〇分に一つの質問メモで講義を楽しむ
  • 第二章 プレゼンは三回やれば好きになる
  • 第三章 論文を磨く秘訣はチームワーク
  • 第四章 バイトするならダブルワーク
  • 第五章 白熱しない講義の裏事情
  • エピローグ 生き方をデザインする学び
  • あとがき


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本書は、大学を目指す高校生やその保護者、大学教員に向けて書かれている。対象者を絞っていないため、少し発散した感は否めない。第五章は大学教員と大学関係者向けのものだが、高校生には読ませないほうがよい内容も含まれる。できれば、高校生に的を絞った内容にしてほしかったところ。以下、高校生向けの内容にすぼって書評を書きます。


高校までと異なる大学の学び


大学を卒業している人なら一様に知っていることで、高校生がまだ知らないことがこのことです。高校まではカリキュラムは原則所与のものですが、大学の授業は基本アラカルトです。進学した大学にもよりますが、私が卒業した名古屋大学の理学部は、大学1~2年のカリキュラムはかなり自由に選択しました。


外国語はドイツ語を第一外国語とし、英語を第二外国語にしました。調子に乗って第三外国語のフランス語も単位を取りました。自然科学分野は数学は必須で、物理学科進学希望の私は当然物理も受講しました。それ以外に化学も取りました。生物は取っていません。人文科学・社会科学では、覚えているのは文化人類学。ここで梅棹忠夫氏の『文明の生態史観』に出会います。あとは経済学の名物教授の授業も受けました。憲法とか社会学の授業も取りましたが、ちょっと退屈だったかなぁ。


そして大学三年からは物理学科に進学し、大学四年では超低温実験の研究室に配属されました。20ぐらいある研究室の中から原則自由に選べ、人気が高いところは若干調整が入ったぐらいで、基本は志望先の研究室を選べました。


ある意味、好奇心に則って受講した次第です。誰一人、自分と同じカリキュラムの人はいません。教養教育を重んじる旧帝国大学と専門性を重んじる単科大学(東京工業大学や一橋大学など)とは趣が異なるかもしれません。


筆者は述べます。

大学の学びで大切なことは、「自ら問いを立て、答えを導き出すこと」だとしばしば言われます。(中略)

「問い」は「与えられる」ものではなくて、「導き出すもの」 (P34)


真にそのとおりだと思います。


勉強とはこれから接する人たちへの贈り物


この考え方に非常に共鳴いたしました。


勉強というのは学びの一つの行為であって、なりたい自分になるために自らの力でハードルを一つひとつ乗り越えていくために必要なものです。それだけでなく、あなたが学ぶことで、あなたがこれから接していく人たちへの贈り物になるということも大切です。 (P41)


看護師受験を迎える人たちへの以下のメッセージは最良のはなむけの言葉でしょう。


看護師になるための国家資格を数ヶ月後に控えた時期に、看護学校の学生に話をする機会があります。国家試験対策に集中的に打ち込む前の大事な時期に、私は、「ここでの学びは、国家試験を通るために不可欠なものですが、みなさんがこれから看護師として働くときに出会う、医者や同僚の看護師、そして何よりも患者さんにとっての贈り物だと捉えて学びを続けていってください」と伝えます。 (P41)


残念ながら、大学時代、私はここまでの考えに至らなかった。このことは絶えず子どもたちに投げかけていこうと思います。


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