<目次>

  • 第一章 AKB48の誕生
  • 第二章 秋元康の思考
  • 第三章 AKB48劇場
  • 第四章 東京ドーム講演
  • 第五章 AKB48のプロデュース
  • 特別対談 高橋みなみx田原総一朗
  • 第六章 AKB48はどこへ行く?


『AKB48の戦略! 秋元康の仕事術』は田原総一朗氏と秋元康氏の対談本です。昨年読んだ本の一冊なのですが、あらためて秋元康という人のスゴぶりをまざまざと思い知らされることになりました。旬はすぎていますが、今度、とあるイベントでAKB48をネタとして使うことになりましたので、あらためて本書の書評を書く次第です。


秋元康氏は、単なる芸能プロデューサーという域を完全に凌駕し、どちらかというと一流の経営者と言えるのではないでしょうか。企業経営者の役割が、社員の意欲を喚起し、よく働いてもらい、より高い成果を出すことだとすれば、秋元康氏のやっていることも、全く同じです。実に調和の取れた見事なマネジメントというよりほかありません。


田原氏は、AKB48をドキュメンタリーと評します。AKB48メンバーの成長を促し、その成長をしていく過程そのものをドキュメンタリーとして顧客に提示しています。ファンは彼女らに投票し、その投票結果に基づいて、メディアへの露出、位置取りが決まります。実に過酷な競争ですが、そんな競争原理こそが彼女たちを大いに成長させます。先週のNHKスペシャルにおいて、総監督の高橋みなみの大人の発言がネット上で話題になったようですが、まさに成長の証ではないでしょうか?



AKB48

photo credit: kndynt2099 cc


秋元語録


本書で触れられている秋元語録の中から気に入った4つを選んでみました。


根拠のない自信

自信に根拠があるわけではありません。根拠なんてなくても、自分を信じよう、ということでしょうか。



戦略なき戦略

AKB48は、狙って大当たりしているわけではないようです。水鳥は水面下で一生懸命水かきをしていると言われます。秋元氏もAKB48もまた、水面下でものすごく試行錯誤をしているようです。


時代との合気道をする

秋元氏のセンスを一言で表せば、この言葉になるのではないでしょうか?時代の空気との間合いの取り方が絶妙です。ただ単に戦略がないだけではダメで、戦略がなくても、時代の空気との間合いは読む必要があります。


成功しない理由を見つけない

「根拠のない自信」と対になる言葉ではないかと思います。うまくいかないのではないか?ということを失敗しすぎても仕方ない。まずはやってみよう。為せば成る、何事も。


引用


大切だと思った箇所をいくつか引用しておきます。


  • 根拠のない自信。根拠を求めたらみんなが思いつくようなものにしかならない。
  • AKB48は未完成品である。一生懸命スライディングする高校野球のようなもの。
  • AKB48には、臨床心理士やスクールカウンセラーもついている。
  • 継続的に育てていくには、テレビではなくライブ。
  • シングル1曲を決めるのに400~500曲を聴く。
  • 予定調和を狙わない。
  • マーケティングより自分が信じること
  • AKB48はドキュメンタリー
  • 「頑張ればあそこに行けるんだ」というモチベーションマネジメント。250名全員が東京ドームに立った意味。
  • 戦略がないのが戦略
  • 最初の海外がジャカルタなのは、ジャカルタからの声が圧倒的に強かったから。
  • 「ヒットを出すには、ちょっとあざとい言葉を使うと、時代と合気道をしなければいけない」
  • 自分がドキドキすればみんなもドキドキする。
  • 隣の子をいじめている暇なんてない。
  • 野茂は「成功しない理由を見つけなかったから」成功した。


「俺が欲しいものはみんなも欲しい」。


「自分がドキドキすればみんなもドキドキする。」について補足します。結局、AKB48は秋元康氏の妄想であり夢であり願望です。ABK48を世界で最も愛しているのは、秋元康氏なのでしょう。


ソニー創業者の井深大、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ、そして秋元康。この三氏に共通するのが、この経営哲学です。


「俺が欲しいものはみんなも欲しい。」




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