<目次>

まえがき

第一章 ある日の阿久日記

第二章 阿久日記ことはじめ

第三章 情報の洪水を泳ぐコツ

第四章 日記から読む現代日本の病巣

第五章 昨日と違う今日の確認

第六章 日記に隠された創作の秘密

第七章 日記を書く生活のすすめ

あとがき



作詞家の故・阿久悠氏の著書です。まだ読了していませんが、先に書評を書いてしまいます。


まず、本書との出会いですが、ブログの師であるソーシャルおじさんこと徳本さんのブログで本書を見つけました。出版は2003年。まだブログが普及前のことですが、ブロガーとして読んでおくべきと思いました。


阿久悠氏


さて、阿久悠氏。もちろん名前は存じ上げていましたが、恥ずかしながら、その活躍の範囲・度合いをよく知りませんでした。本書を読みながら、Wikipediaで確認したのですが。



うひゃほえ~。すごい。オリコンのシングル売上ランキングによると、秋元康氏について2位。秋元康氏の場合、一人でたくさんCDを買い込むAKB48ファンもいますので、実質的な1位は今でも阿久悠氏かもしれません。もちろん、AKB48がブレイクする前は、阿久悠氏が1位でした。


何がすごいというか、70年代の歌謡界でいろんなジャンルで総なめしていたんですね。ピンクレディー、沢田研二、演歌では都はるみ、石川さゆり、アニメの宇宙戦艦ヤマトのテーマ曲。おぼろげながら、ヤマトのテーマ曲で作詞:阿久悠とクレジットされていたのを覚えています。澤田研二の『勝手にしやがれ』、ピンクレディーの『UFO』、石川さゆりの『津軽海峡冬景色』、都はるみの『北の宿から』、西田敏行の『もしもピアノが弾けたら』。なにこれ?すごいよ。本当に。


阿久悠氏の日記論


さて、本書に話題を戻しますと、本書の出版が2003年。2003年時点で23年間日記を書いていたとのことですが、23年間欠かさず日記を書いていたことになります。なのでちょうど全盛時代。上に挙げた曲の半分ぐらいは日記を書く前といったところでしょうか。


なので、日記を書いていたから作詞家としての才能が開いた、ということではありません。しかし、日記を書いていたことによって、その後の作詞以外の創作活動のジャンルを広げることができたのだろうと思います。


何を書いていたのかというと、時事問題、天候、スポーツの結果など。コツコツ書き溜めて、あとからふりかえれば、その時にどう感じたかを振り返ることができます。また、日記を書き続けることにより、情報洪水の中、情報の真贋を見抜く力も養えたとおっしゃっています。


なおきのブログ


私も、このブログを始めて5年、毎日欠かさずブログを書くようになってから間もなく一年。最初のころはつたない文章でした。書けば書くほど、書くスピードが速くなり、ほとんど推敲、反芻することなく書けるようになります。自分の脳の中からどんどん紡ぐように言葉が出てきます。


表現力はアップしているのでしょう。真贋を見抜く能力も高まっているのでしょう。

阿久悠氏という日本が生み出した最高の作詞家の日記論をここで読んでおいたよかった。そうすると、作家やほかの創作活動をしている方々の日記論も読みたくなりました。次は『壇蜜日記』か。




日記帳

image from pixabay.com under license of CC0


推敲時間:29分


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