評価を上げた人・評価げた人
今回の選挙で私が評価を上げた人・評価を下げた人を挙げます。
評価を上げた人
- 自由民主党:安倍晋三、小泉進次郎
- 立憲民主党:枝野幸男
- 希望の党:無し
- 無所属:原口一博
特に枝野が特筆すべき点は3点。
- 1人で立ち上がったこと
- 海江田万里を初め16名もの返咲きを実現したこと。
- 1人たりとも現職を落選させなかったこと。
評価を下げた人
- 自由民主党:無し
- 立憲民主党:無し
- 希望の党:小池百合子・細野豪志・若狭勝・松野頼久・福田峰之
前原誠司を入れなかったのは、彼を今回はポジティブに評価していたからです。詰めが甘かったのが残念です。また、特に小池が特筆すべき点は
- 現職を26人も落選させたこと。
希望の党の全員に言えることですが、「驕れる者久しからず」。
希望の党の驕り
- 小池「全員受け入れ、さらさらない」
- 細野「三権の長を経験した方々はご遠慮いただく」
- 若狭:党首の器でもないのに、当初党首のように振る舞ったこと
- 松野:小選挙区に連敗中で比例復活の身分にもかかわらず、維新の党の党首を引き受け、さらに民進党へ合流させたこと。やはり党首は小選挙区勝利者がなるべき。
- 福田:安倍内閣に入ったのに自民党を離党したこと。ありえない。小選挙区で一度も勝っておらず、一番意味不明な人。
希望の党は消滅する可能性が高いです。政党を割って出た、政党を渡り歩いた若狭、松野、福田の政治生命は実質終わったのではないかと思います。
敗軍の将
敗軍の将となったのは小池と前原。敗軍の将は、歴史ではどうなったでしょうか?武家の歴史転換期の敗軍の将を見ていきます。
- 滅亡:平氏・源氏・鎌倉北条氏・豊臣氏
- 存続:足利義昭・織田信雄・徳川慶喜
ただし、存続できた場合でも政治の中枢からは外されました。今後、前原が指導力を発揮するのは難しいかもしれません。
もちろん、小池百合子にも言えます。かつて青島都知事が都市博中止というシングルイシューで都知事選に勝ってしまった時、都市博中止が決定した後、彼にはすべき仕事がなくなってしまいました。都知事がだらしなくても都政は回ります。東京都の官僚はそこそこ優秀だからです。小池百合子の指導力が低下しても、都政は回ります。
シャドーキャビネット
さて、今回、立憲民主党にも希望の党にも、政権交代が可能な政党になるには無理があります。昨日、2003年以降の衆議院議員選挙を分析していて気づいたのですが、2003年頃の民主党はそれなりに頑張っていて、シャドーキャビネット(影の内閣)も設置していました。
民進党はどうしていたのだろう?と調べてみると、一応あったんですね。
民進党は、自民党の揚げ足取りだけして、自分たちの政策を提言しませんでした。シャドーキャビネットがあったのなら、それを活用し、政策提言をしてほしかったです。そうさせなかった岡田克也、蓮舫に、あらためて失望します。
希望の党は余命幾ばくもないと思いますので期待はしませんが、今後、政権交代を狙う政党が出てくるのであれば、2003年頃の民主党と同じように、シャドーキャビネットを設置し、官僚を呼んで自主的に政策勉強をしてほしいと思います。それが政権交代可能な政党の絶対条件だと思うのです。
第48回(2017年)衆議院議員選挙に関する記事
- 民進党消滅のゆくえ(9月27日)
- 2017年衆議院議員選挙の予想をしてみたものの(9月29日)
- 自民党か希望の党かの状況整理(1)~前原誠司氏を見直した(9月30日)
- 自民党か希望の党かの状況整理(2)~政策評価(10月1日)
- 衆議院議員選挙・比例東京ブロックの議席数シミュレーション(10月5日)
- 保身で何が悪いの?希望の党への公認申請と歴史から見た考察(10月6日)
- 希望の党に希望はない、と思う。(10月9日)
- 衆議院議員選挙と選挙後の用意周到な布石(10月21日)
- 衆議院議員選挙の開票結果の分析(東京都の小選挙区)(10月23日)
- 衆議院議員選挙の開票結果の分析(比例区の推移)(10月24日)
- 衆議院議員選挙結果の分析:評価を上げた人・下げた人・敗軍の将・シャドーキャビネット(10月25日)
- 衆議院議員選挙結果の分析:希望の党に希望は残されているのか?(10月26日)
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