東京朝活読書会2013年11月11日


一昨日は、東京朝活読書会に参加しました。テーマは「映像化して欲しい本」です。


【テーマ:映像化して欲しい本】11/11(月)エビカツ!~恵比寿で読書会~第127回


映像化して欲しい本というのは、なかなか難しいお題です。私が選んだ本は『ハウス・オブ・ヤマナカ』です。2年前の本で、書評をブログに載せました。


[読書]美術史であり生々しい日米関係史『ハウス・オブ・ヤマナカ』



テーマに沿った歴史ノンフィクション

本書は、明治時代から太平洋戦争までのアメリカにあった日本の美術専門商社「ハウス・オブ・ヤマナカ」の軌跡をたどったノンフィクションです。


私はこの手のあるテーマに沿った歴史ノンフィクションが好きです。隣国が声高に日本の「歴史認識」を非難しますが、そもそも人の認識が一致することなどありえませんし、他者の認識をあらためることを強要することなどできません。歴史という観点で必要なのは、他者の認識を非難することではなく、「事実」を明らかに受け止めることです。


歴史ノンフィクションは歴史事実を提示する

あるテーマに沿った歴史ノンフィクションというのは、さまざまな物的証拠に基づき、検証された結果をつづる物です。本書によって、日本美術が日米の絆を結ぶ重要な日本の輸出品目であったことがわかります。ボストン美術館、メトロポリタン美術館等が所蔵している多くの日本美術は、ハウス・オブ・ヤマナカが手がけたもので、美術館サイドには、ハウス・オブ・ヤマナカから購入したという証書が数多く残されています。


また、アメリカを代表する大富豪ロック・フェラー二世も大変な日本美術愛好家でした。ロック・フェラーとハウス・オブ・ヤマナカの間の書簡のやり取りも残っています。


そんなハウス・オブ・ヤマナカは、現在残っていません。1941年の夏、アメリカ政府は在米日本資産の凍結を決定しました。ハウス・オブ・ヤマナカの資産も没収され、日米は戦争に突入します。


満州事変・国際連盟脱退以降、日本は世界から孤立していたように思いますが、事実は違います。戦争が始まるぎりぎりのタイミングまで、美術品を通じた日米の親善は計られていたのです。


現在、アメリカに残る数多くの美術品、そこに付随している証書が動かぬ証拠です。これは歴史認識ではありません。歴史事実です。


映像化して欲しい理由

なぜ、このようなあるテーマに沿った歴史ノンフィクションが好きであるかというと、物的証拠があるため、そこにはうそ偽りが介在する余地が少ないからです。歴史を事実の側面から理解することこそが大切であり、こうした事実を子どもの世代にも引き継いでいかなければならないと思うからです。


しかし、本書もまた分厚いハードカバーの本です。決して一般受けする本ではありません。広く啓蒙するには、ドキュメント番組として放送していただくのがよいと思います。NHKの方、ぜひ検討いただきたいものです。


テーマに沿った歴史ノンフィクション

ひとつのテーマに沿った歴史ノンフィクションというのは、たくさんあります。いくつか紹介します。


ヴィクトリア朝時代のインターネット
トム・スタンデージ
エヌティティ出版 ( 2011-12-21 )
ISBN: 9784757102996

世界鉄道史---血と鉄と金の世界変革
クリスティアン・ウォルマー
河出書房新社 ( 2012-02-16 )
ISBN: 9784309225630


たまたま同じ時期に読んだ本です。電気通信と鉄道。産業革命の中心的な技術であり、19世紀をそれまでの世紀とは別の時代に作り変えてしまいました。


[読書]『ヴィクトリア朝時代のインターネット』



中国の産品であったお茶がどうやって世界に広がったのでしょうか?「英国スパイ」とあるとおり、イギリス人が当時鎖国状態の中国から茶ノ木の株を盗み出し、イギリスが植民化を進めていたインドのアッサムやダージリン地方に栽培したのが、今日の紅茶文化の始まりです。


同様に『コーヒーのグローバル・ヒストリー』も読んだことがあります。『砂糖の世界史』や『チョコレートの世界史』も読みたいのですが、まだ読めていません。


ほかの方が紹介した本

ほかの方が紹介した本の中から、読んでみたいなぁと思う本を紹介しておきます。



恋愛青春ものということですが、最後の最後、しかも最後のたった2行で意表をつくサプライズがあるようです。気になります。



白洲次郎さんは、実はあまりよく知らないのです。彼の伝記は複数出ていますが、Amazonレビュー件数は、この本が一番多いようです。




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