ベラルーシに関する本のほとんどは専門書で、一般書は本書しかありません。独裁国とされており、日本との貿易額も少なく、日本人にとってはベールに包まれた国です。


本書は四節・50章からなり、地理・歴史・国民性・文化・政治・経済など一通り満遍なく網羅しており、入門書として申し分ありません。これまでベラルーシに関する本が少なかったのは、日本でのベラルーシ研究者の数が限られているからでしょうか。本書は2人の専門家が編集者となり、網羅性を担保するために合計25人の方が執筆に参加されています。ベラルーシ関連の研究者だけでなく、ベラルーシ在住の方、プロサッカー選手、バレーダンサー、原子力専門家の方なども参加しています。


目次

  • Ⅰ ベラルーシの国土と歴史
  • Ⅱ ベラルーシの国民・文化を知る
  • Ⅲ 現代ベラルーシの政治・経済事情
  • Ⅳ 日本とベラルーシの関係


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ポイント

気になった要点を箇条書きで抜き出してみます。

地理
  • ポーランド(西側)とロシア(東側)の間の国
  • 北はリトアニアとラトヴィア、南はウクライナ
歴史
  • 1991年まではソビエト連邦内の一共和国
  • ロシア・ベラルーシ・ウクライナによる独立はベラルーシで宣言された
  • 1939-1945年の間はドイツ占領下
  • 1939年(第二次世界大戦)前までは西半分がポーランド、東半分がソ連
  • 1918年(第一次世界大戦)前まではロシア
  • 1795年まではポーランド・リトアニア共和国

歴史的に現ベラルーシ地域の独立国家は存在しない。独立闘争で勝ち得た独立ではなく、ある意味棚ぼた的な独立だったため、民族自立の意識が高くない。そのためか、現在も独裁的な政治が続く。1994に大統領に就任したルカシェンコが現在も大統領を務める。

宗教
  • カトリック(西側)とギリシャ正教(東側)とユダヤ教
  • ユダヤ人が多く住んでいた。1897年時点で人口の14.2%。二度の大戦、ソ連崩壊で大幅減少(現在は0.3%)

第一次大戦後の首都ミンスクではユダヤ人が40%を占めた。ナチス・ホロコーストの被害を受け、ベラルーシだけで56万人の犠牲者を出す。ベラルーシを脱出したユダヤ人はイスラエル建国に参加した。

ベラルーシ著名人
  • マルク・シャガール
  • マリア・シャラポワ
  • アーヴィン・バーリン(ビング・クロスビーの『ホワイト・クリスマス』の作曲者)
経済
  • 資源に乏しく、旧ソ連時代から日本と同じく加工貿易、ロシアから資源を輸入し、加工してロシアに輸出
  • 近年はITに注力。IT輸出額は10億ドルを突破。国民一人当りIT輸出額は世界トップ
美人

ベラルーシといえば、美人の産地と言われる。Googleで「ベラルーシ」を画像検索するだけで、女性の写真が多く出てくる。


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ベラルーシ美人
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