self-confidence

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一生折れない自信のつくり方
青木仁志
アチーブメントシュッパン ( 2009-11-25 )
ISBN: 9784902222791

<目次>
  • はじめに
  • Ⅰ 人生を変える力はあなたの中にある
  • Ⅱ 今から新しい自分をつくる
  • Ⅲ 現状から抜け出す行動力を発揮する
  • Ⅳ 日常生活で自信をメンテナンスする
  • EPILOGUE 人は誰でもよくなれる
  • おわりに


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私は本当は何を求めているのか?
そのためにどんな行動を取るのか?どんな行動を選択するのか?


そう、著者の青木仁志氏は私に問いかけました。先週のセミナーでのことです。もちろん私個人に問いかけたのではなく、会場にいる全員に問いかけたのですが、受け手である私は、私への問いかけと受け止めました。そして本書と出会いました。



「人生」とは選択すること


著者は、人生を以下の方程式で表します。


「その人の人生=先天的特質x環境x本人の選択」


先天的特質は容易には変えられません。環境も容易には変えられませんが、本人の意思(選択)によって変えることは可能です。つまり、人生を決定づける最大の要因は、本人の選択ということになります。


最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。

人間が変わる方法は3つしかない。

  • 1番目は時間配分を変える。
  • 2番目は住む場所を変える。
  • 3番目はつきあう人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。


これは大前研一氏の言葉とされています。時間配分を変えるというのは、別の言い方をすれば、すべきことの選択を変える、習慣を変えるということに他にありません。2番目の住む場所、3番目のつきあう人は、さきほどの「環境」に相当します。住む場所を変える手っ取り早い方法は引っ越しです。つきあう人を変える手っ取り早い方法は転職です。これも選択可能です。


人生とは、自らの選択の結果です。


日々の努力を積み重ねること


良き選択は行動を伴いいます。行動に結び付かなければ、選択した、とは言えません。


大きな目標は一度には達成できません。小さな努力をコツコツ積み重ねることで、結果的に大きな成果が出せます。大きな成功を収めている人ほど、目の前の、日々の努力を欠いていないように思います。


登山家・三浦雄一郎さん

以前に冒険家の三浦雄一郎さんと対談する機会に恵まれました。

「エベレストを登っているときは、目標に向かって歩いているという感覚でしょうか?」

すると三浦さんは、

「そうではありません。今、目の前に見えるここを乗り越える。今、ここを乗り越える。ここを乗り越える。この繰り返しによって8000メートルの山を登っていくのです」

と話されていました。人生も登山と同じ。目の前のことに精一杯取り組むしかありません。一度、目的・目標を定めたら、目の前の課題を黙々と乗り越えていく。結果はあとからついてきます。 (P74)


スティーブ・ジョブズ

かの有名なスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式でのConnecting the Dotsの演説も、同じことを言っているように思います。


本日は自分が生きてきた経験から、3つの話をさせてください。たいしたことではない。たった3つです。まずは、点と点をつなげる、ということです。(中略)

将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。


弁護士・山口真由さん

方法16:ひとつの大きな成功より、たくさんの小さな成功を


自分の書評より引用します。


「成功」は、潜在意識に効いてきます。ですので、「大きな成功」を一つするよりも、それを10分割して10回の「小さな成功」をしたほうが、成功パターンを潜在意識に刷り込み、自信につながります。野球のイチローにしても、何事かを成し遂げる人は、このコツコツタイプの努力家が多いのではないでしょうか。


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感謝することは成長の証

成功とは成長の果実。
成長があって初めて、人は自信や成功を獲得できます。
では、成長とは何でしょうか?
「価値観の肯定的変化」です。
一言で言うならば「感謝」でしょう。 (P186)


本書で、この言葉が一番心に染み入りました。というのは、ちょうど、職場でこの言葉が当てはまることが起きたからです。


とあるメンタル面で不調をきたした休職者が復職に際し異動し、しばらく経っての後です。私と彼は上司・部下の関係ではありませんが、私から彼に面談を持ちかけました。事前に当時の様子を彼の元上司からも聴いていました。面談に際し、私のエピソードも交え、彼の話を傾聴しました。そうすると、彼から元上司への感謝の言葉が自然に出てきました。


私は、彼からの感謝の言葉をその元上司にも伝えました。私は、その元上司も彼のことで思い悩んでいたことを知ったのです。元上司は言いました。感謝されたことを知って自分も救われたと。


感極まりました。


復職から私が感謝の言葉を聴き出すまでの間、数ヶ月の月日が経過しています。その間の彼の仕事ぶりは直接は知りませんが、彼の口ぶりから、今の目の前の仕事に前向きに携わっている姿勢が伺えました。数ヶ月の間、努力を積み重ねてきた結果、自然に感謝の言葉が口から出たのだろうと思います。


感謝は成長の証であり、感謝は周りの人にも好影響を与えます。このように、人同士の成長の循環ができていくのだと思います。


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ウイリアム・グラッサー
アチーブメント出版 ( 2016-09-09 )
ISBN: 9784866430010



書評読み比べ

恥ずかしながら最近まで本書を知らなかったのですが、かなりのベストセラーです。書評がいくつもあります。



ざっとほかのみなさんの書評に目を通したのですが、チェックしているポイントが違うことに気づきます。自分の観点の抜け漏れチェックのためも、こうして他の人の書評を読み比べることも欠かせません。



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