2017年も半分が過ぎました。ここで第2四半期の読了本からベストスリーを選んでおきます。前回は選択に迷ったんですが、今回はすんなり決まりました。
『一生折れない自信のつくり方』
私は本当は何を求めているのか?
そのためにどんな行動を取るのか?どんな行動を選択するのか?
そう著者は会場で問いかけました。
これはいわゆる自己啓発のたぐいの本です。20代・30代のころもいろいろ自己啓発の本は読みました。自己啓発の本というのは大きくわけて二つあるかと思います。表面的な本。深層真理の本。表面的な本は今から振り返ればとるに足らない本だったのでしょう。一方、深層心理の本。たとえばカーネギーやナポレオン・ヒル、ピーター・ドラッカー、ダニエル・ピンクなどが相当すると思います。深層真理の本は、読んだ自分が準備できているかどうかで、読書の印象が変わります。
そういう意味で、本書は私の今にちょうど訴えるものがありました。10年前に出会っても響かなかったでしょうし、10年後に出会っても響かないでしょう。
『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』
本書を知ったのは、企業間フューチャーセンター会の説明会がきっかけでした。早稲田大学准教授である著者の入山章栄氏が、企業間フューチャーセンターのイベントで講師を務めていたとのことです。人を知るには著書を読め!ということで、本書を読みました。
「ビジネススクールでは学べない」とか「世界最先端」とか、かなり大上段にかまえたタイトルなのですが、往々にして、大きくかまえたタイトルの本は肩透かしに遭うことが多いです。しかし、本書はその類に及ばず、本当にタイトル通りの本でした。
『生物から見た世界』
ゲームクリエイターで人工知能に一家言ある三宅陽一郎氏推薦の本。古典的名著と言えます。200ページもなく、あっさりと読めます。
人工知能を知るには、そのまえに「知能」や「認知」を知らねばなりません。本書はダニ、ハエ、ウニ、貝、カラスなどの生物が、視覚以外の知覚神経も含めて、この世界をどう認識しているのかを論じます。
以上、2017年第2四半期のベストスリーでした。
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