本日、企業間フューチャーセンターの新体制での初公開イベントを開催しました。プログラムはこちらを参照ください。
公式レポートは後日、企業間フューチャーセンターのサイトで公開予定です。まったくの主観かつ私が参加したテーブルでの主観中心ですが、本イベントの総括をお届けします。
講演のグラフィックレコーディング
基調講演・特別講演・ゲストスピーカー*2名の話を、グラフィックレコーディングという手法でまとめていただきました!
基調講演の重要なメッセージ
- I Thinkという文化
- 立場はI Thinkを妨げる
ダイアログセッション
基調講演・特別講演・ゲストスピーカーの話を聞いた後、参加者全員が「私のキーワード」を設定。それをお互い見せ合いながら、似た者同士が集まり、17分間のダイアログ(対話)。私が参加したテーブルは私を含め4名でした。
- 立場を捨てる
- 自由で安全な雰囲気
- 楽しむ!
- まじめな遊び心
以下は、私が参加したテーブルの私からの目線のまとめです。
「立場を捨てる」
私が書いたのが「立場を捨てる」です。これは、基調講演での「立場はI Thinkを妨げる」に呼応したものですが、「ラテラルシンキング」における「疑う」の応用でもあります。いろんなアイデアを発想するには、常識や固定観念を疑う必要があります。立場さえも捨てる必要があります。(短時間のため、この「ラテラルシンキング」の話は現地でしておらず、私の頭の中の思考プロセスです。)
【書評】『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』 : なおきのブログ
理詰めのロジカルシンキングでは、論理的に正しくてもアイデアが狭まっていってしまいます。アイデア発想、イノベーションには、常識や既成の考え方に囚われない広い範囲での思考が必要です。そういう点で、水平思考=ラテラルシンキングに依然から気になってはいたのですが、読んでみて合点が行きました。
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すごくえらい人と少しえらい人の違い
そしてもう一つ思い出したのが、AKB48総選挙三冠を達成した指原莉乃の言葉でした。
- すごくえらい人には、友達感覚でぶつかってもよい。
- 少しえらい人に対しては、敬語を使う。
彼女は、すごくえらい人には「ため口」でよいとしています。すなわち、秋元康氏には「ため口」OKということです。立場に関わらず偉ぶることなく気さくであることが、新しい発想を引き寄せるのではないでしょうか?
【書評】『逆転力 ~ピンチを待て~』②~指原莉乃の対人能力に学ぶ : なおきのブログ
サシコの対人能力がすばらしいです。-すごくえらい人(たとえば秋元康氏)には、友達感覚でぶつかってもよい。-少しえらい人に対しては、敬語を使う。これはつまり、「人の器」の問題です。
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チャタムハウスルール
そして「自由で安全な雰囲気」という言葉に触発されて、「チャタムハウスルール」を思い出しました。「チャタムハウス」というのは、イギリス紳士が集う高級パブ(社交クラブ)です。チャタムハウスでは、立場を超えて社会課題やビジネスに関する情報交換が行われます。その際の黄金ルールが「チャタムハウスルール」です。それは2つのルールから成り立ちます。
- そこで話し合われた内容は公開して良い。
- しかし、誰が話したかは公開してはいけない。
2番目のルールを破った者は、出入り禁止になります。つまり、2番目のルールがあるからこそ、後から「誰がそんなことを言ったのか?」と追求されることがありません。安全が確保されることで、立場を超えて真剣に社会課題に対して意見交換・討議することができます。
このチャタムハウスルールは、イギリスに留学していた桜庭さん(ZESDA代表理事)に教えてもらいました。
ダボス会議を超える
そして、つい先日読んだダボス会議の本では、ダボス会議でもチャタムハウスルールが適用されていることを知りました。ダボス会議が始まったのは1971年(46年前)。主宰者クラウス・シュワブは当時33歳で、現在もダボス会議を主宰します。小さく始まったダボス会議も、今や国際社会に最も影響力の大きい会議です。グローバルなアジェンダはダボス会議で決まると言っても過言ではありません。
我々は40年後にダボス会議を超える。そう大見えを切りましたが、まずは10年以内に、日本の企業社会のアジェンダを我々が設定する立場になりたいと思います。
【書評】『世界一の会議 ダボス会議の秘密』 : なおきのブログ
世界経済フォーラム(World Economic Forum)、通称ダボス会議。名前は知っているものの、それが何であるか?と問われるとよく分かっていませんでした。それが本書を読むことになった動機です。本書を知ったきっかけは、書籍ダイジェストサービスのSERENDIP(セレンディップ)でした。
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