文学


文学から3冊。


潮騒 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社 ( 2005-10 )
ISBN: 9784101050072


三島由紀夫の名著、『潮騒』です。未読書を紹介する、夜の読書会MAXで紹介しました。未読書を紹介する読書会で、小説を選んだのは失敗でした。


三島由紀夫といえば、エキセントリックな主人公の話が多いように思うのですが、本書は純愛ものでした。山口百恵主演で映画にもなっていますしね。


http://naokis.doorblog.jp/archives/shiosai.html

夜の読書会MAX(6月27日)三島由紀夫著『潮騒』を紹介



お得意(?)の官能系です。かなり変態です。「エーゲ海」とは女性器のたとえです。。三作品から構成され、三作品とも、女性が主人公に女性器を見せつけるというストーリーです。16歳や12歳の少女も登場します。地中海、エーゲ海、ミルクに濡れたアゲハチョウ、いろんな女性器の比ゆが出てきます。


池田 満寿夫氏といえば、本職は作家ではなく、芸術家です。1970年代の新進気鋭の芸術家の想像力に脱帽です。


NHK大河ドラマ 軍師官兵衛 二
前川 洋一, 青木 邦子
NHK出版 ( 2014-03-20 )
ISBN: 9784140056448


『軍師官兵衛』のノベライズ版です。第15話『播磨分断』から第27話『高松城水攻め』まで。


科学


動物行動学の本。

動物行動学は、動物(時には植物も対象にするが)の形態が行動・心理などを、それが「環境に適応しながら進化してきた」という見方に基づいて解明していく学問である。


動物の行動のより所を解明することにより、我々人間の行動のより所も分かるのではないかと思います。一夫一妻制と一夫多妻制、群れをなす/なさないの説明は、説得力がありました。



偶然にも、池谷氏の本を読むのは2冊目です。若手の脳科学者です。脳科学は近年急速な発展を遂げていることもあり、若手の科学者に活躍の場が多いように思います。


意識・心のあり方というのは、身体と密接に関係していることがわかります。「心だけ入れ替わる」ことをテーマにした映画がありますが、身体を離れて心だけ入れ替わるということはありえない、と思いました。


「意識」していると思っていることは、実は神経にとっては、刺激に対する「反射」でしかありません。このことからの帰結は、よき人生を全うするには、身体を動かしながら経験を積むことに他なりません。幼少期におけるあそびや身体運動の大切さがわかります。


鉄道


ペリー来航時のミニ鉄道の持ち込みから、新橋~横浜間の鉄道開設を経て、1909年の鉄道国有化までを扱います。1890年前後は、大変な鉄道建設競争時代でした。官営鉄道ではなく、私有鉄道がリードをしました。


世界史


先月に続き、「商品を軸にした世界史」をテーマにした本です。チョコレートの発祥はアステカ文明で、ヨーロッパに持ち込まれ、最初は王侯貴族、やがて庶民に広がっていきます。最初は飲み物として、砂糖抜きでは苦味のあるカカオは、良薬と信じられていました。GODIVAやキットカット誕生の経緯も分かります。




各国の歴史をいくつか読んでみようと思っています。ソチ・オリンピックの際には『図説 ロシアの歴史』を読みました。ポルトガルというのは、日本に初めて来日したヨーロッパ人です。大航海時代を切り開いたポルトガル。大航海時代にはインド・ゴアを拠点とし、17世紀にインド洋の覇権をオランダに奪われると、ブラジルに力を入れました。ナポレオン時代は王朝がブラジルに亡命し、ブラジル帝国が成立します。ブラジルが独立後も、ほかのアフリカ諸国が独立する中、最後までアンゴラ・モザンビークを植民地として維持していました。


エネルギー


木材、石炭、シェールガス 文明史が語るエネルギーの未来』で引用されていた本です。戦後、大量の植林をしたのにもかかわらず、林業が衰退してしまったために(出荷量は最盛期の20分の1)、日本には世界でまれに見る大量の森林が残されています。その影響は、土砂災害の減少、砂浜の減少という形で表れています。


水力に続く日本にとっての自然再生エネルギーの最有望株は、太陽光でも風力でもなく、森林伐採によるバイオマス発電だと確信にいたりました。


国語

文章読本 (中公文庫)
谷崎 潤一郎
中央公論社 ( 1996-02-18 )
ISBN: 9784122025356


『文章読本』というのは、何人かの作家から出されていますが、文章術に関する本です。本書は、官能小説作家第一人者の谷崎 潤一郎によるものです。日本語のあいまいさなど、日本語の長所・短所の両面がよく出ています。非常に洞察が深く、なかなか一言で語れません。読んでよかった!


官能


(ふくろうの本)シリーズで見つけたのですが・・・外しました。画集です。読み物ではありません。昔から、エログロな絵を描いていた方がいたということは分かりました。



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