厳しい日本の未来
「厳しい日本の未来」と「日本の未来の創造」という切り口で分類してみました。
本書が描く日本の未来は大変厳しいです。日本の厳しさ未来については同感です。厳しい未来に向けて、国家、企業、個人がすべきことを列挙しています。現在の社会保障制度は持続不可能、現在50代以下の人は、お金がなければ医療が受けられない時代が来ることを覚悟しておく必要があります。
『没落する日本 強くなる日本人 ―弱者の条件・強者の条件』と合わせて読むといっそう理解が深まるかもしれません。官僚たちはすでに、日本を諦めていることを吐露しています。データの裏づけもあり、分かりやすいです。
産業再生機構でJALやカネボウの再建に手腕を振るった冨山和彦氏。『会社は頭から腐る』等、毒舌が激しいですが、本書は読んで正解でした。書評を3つ+α書き出しました。
- 【書評】『結果を出すリーダーはみな非情である』①~サンクコスト(埋没コスト)・サンクタイム(埋没時間)は切捨てキャッシュフロー重視
- 【書評】『結果を出すリーダーはみな非情である』②~は「選択と集中」は逃げの言葉
- 【書評】『結果を出すリーダーはみな非情である』③~戦略は組織に従う
- 【読書メモ】「自助」・「共助」・「公助」~石破茂・冨山和彦・鷲田清一・福澤諭吉らの主張とイスラムを考察してみたら、やっぱり「共助」が必要ってことになった。
いかに内発的動機を引き出すか?という話。『モチベーション3.0』に通じるものがあります。学校のいじめと企業の不祥事に通低するのは、「問題はあってはならない」という思い込み。『結果を出すリーダーはみな非情である』で述べられている「不作為の暴走」と同義です。誰も悪意がないのに、組織全体として結果的に悪の道に転落してしまいます。
日本の未来の創造
「厳しい日本の未来」という切り口で本を紹介しましたので、今度は間逆の切り口です。その「厳しい日本の未来」を見据えて、どのように明るい日本の未来を創造したらよいでしょうか?
書評を書こうとして、書きそびれました。^^; 建築家の坂茂氏の講演を聞いた際に、本書をいただきました。
著者いわく、日本は世界で最も木造建築の多い国。古代や中世の五重塔などの木造建築が残っているのに、現在では同等の高さの木造建築を建てることがほとんど許されていません。木造建築の許認可が厳しくなったのは、どうやら関東大震災が原因のようです。つづきは・・・
- 【書評】『木造都市への挑戦 (都市(まち)に森をつくる)』(5月9日追加)
一粒から2000粒の実をならせる米というのは偉大です。この地球上で最も生産効率のいいエネルギー源です。今年も田植え体験に行く予定です。
友人の伊藤淳子さんが新刊を出しましたので読みました。農業はもはや3Kではありません。実にファッショナブルです。
「おせっかい」は、悩まなくていい、へこたれなくていい、自己満足でいいです。
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