「Kumagawa-river number1 bridge and local-train 1」。Wikipedia で発表。
今年の8月は青春18きっぷに関する5本のブログ記事を書きました。
- 青春18きっぷの旅予告~会津若松・只見線・SLみなかみ
- 青春18きっぷの旅①~会津若松編
- 青春18きっぷの旅②~只見線編
- 青春18きっぷの旅③~蒸気機関車編
- 青春18きっぷで日帰りでどこまで行けるだろうか?
私はてっちゃんではありますが、メカはそれほど詳しくなく、旅をしたいほうなので、いわゆる「乗り鉄」です。最近は「鉄道の旅」に関する本をよく読んでいますので、このあたりをまとめておこうと思います。
秘境駅シリーズ
「秘境駅」。到底人の乗り入れがなさそう、鉄道以外によるアクセスができないような駅のことです。著者の言葉を引用します。
駅とは、街の中心にあり、多くの人々が利用する交通の要衝だと思われる方が多いことだろう。しかし、断崖絶壁、深い山中、無人の原野・・・。このように、およそ人がたどり着けないところにも駅は存在していた。
私はそれらを「秘境駅」と称し、流浪に旅をしながら訪問している酔狂なサラリーマンである。勤め人として生きる傍ら、少ない休日を何とか工面し、このような摩訶不思議な駅へ出かけることに生きがいを感じる。
この本自体は写真集です。そしてもう一冊、秘境駅に関する本を読みました。
こちらは体験記です。この二冊の本を読んでいたら、無性にローカル線の旅がしたくなりました。まずは、無理をせず、東京から比較的近場で行ける秘境的ローカル線を考えてみたところ、只見線が思い立った次第です。
- 東京朝活読書会【テーマ:旅】(7月28日)
この時もローカル線の旅に対する思いを吐露していました。
『世界の鉄道紀行』
本書は全部で20の路線の旅の紀行です。中でも、「世界最高地点を行くアンデスの鉄道」の章は圧巻です。行きたい・・・しかし、ペルーは遠い。往復するだけで4日。鉄道横断で丸1日。一週間で計画を立てても、ほとんど鉄道に乗るためだけの旅行になってしまいます。
日本では、1960年代にモータリゼーションが起き、1970年代に鉄道利用客が減り始めました。そして1980年代にはほとんどのローカル線が赤字となり、かなりの路線が廃止されました。
新興国・発展途上国では、まさに今、モータリゼーションの真っ最中です。どんどん、世界中のローカル線も廃止されつつあるようです。日本で蒸気機関車を走らせているように、ぜひ、観光列車として保存して欲しいものです。
本書で紹介されている20路線
- マチュピチュへの登山列車(ペルー)
- クラクフから通勤電車で世界遺産巡り
(ポーランド)- 幻の湖を目指す中央アジアの小鉄道
(キルギス)- ハワイへ行って汽車に乗る(アメリカ)
- 世界最高地点を行くアンデスの鉄道
(ペルー)- “本家”オリエント急行に乗ったとき(ハンガリー→オーストリア→ドイツ→フランス)
- ヒマラヤの国際軽便鉄道(ネパール)
- 夜行列車でユーフラテス川を目指す
(シリア)- 昭和時代の日本へ(台湾)
- ビコールトレイン往来記(フィリピン)
- 車窓に広がる地雷原(カンボジア)
- ベールの向こうの旅順線(中国)
- 泰緬鉄道でミャンマーへ
(タイ→ミャンマー)- 線路を走る南米奥地のボンネットバス
(ボリビア)- ブラックアフリカのジャングルトレイン
(カメルーン)- 内戦をくぐり抜けたバルカン半島のローカル線(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
- テキーラ・エクスプレスの酔狂な一日
(メキシコ)- 家族で楽しむキュランダ高原鉄道
(オーストラリア)- ベトナム北部のホテル専用列車
(ベトナム)- 知られざる豪華ディナー列車に揺られて(ザンビア)
標高4800m近くのアンデス山脈を走る鉄道
"Ferrocarril Central Andina 5 (4800m)" by Maurice Chédel - Maurice Chédel. Licensed under Public domain via Wikimedia Commons.
『鉄道フリーきっぷ 達人の旅ワザ』
青春18きっぷで旅をしようとしていたら、まさにそんな新書の新刊が出ていました。
<目次>
ややこしさから解放される“フリーきっぷ”~はしがきにかえて
第一章 フリーきっぷの基礎
第二章 フリーきっぷで乗り歩く大井川鐵道、週末の旅
第三章 地下鉄一日乗車券で愉しむ(?)「メトロ双六in東京」実践記
第四章 「週末パス」で巡る甲斐~信濃~越後~南東北
アテのない急ぎ旅
「フリーきっぷの基礎」の章は、ぜんぜん基礎ではありません。マニアックです。第二章から第四章は体験記です。大井川鉄道に乗りたくなりますね。甲斐~信濃の小海線、越後~南東北の磐越西線や磐越東線も魅力的です。
"Oku-oi Rainbow Bridge on Oigawa railway" by Makke - Photographed by Makke. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
『青春18きっぷパーフェクトガイド』
ずばり、青春18きっぷに特化した本です。列車の時刻を細かく載せているため、時刻改正に対応するため、毎年発行されているようです。読んだのは2012-2013年版でした。
<目次>
1章 『18きっぷ』利用ガイド
2章 『18きっぷ』で8大都市間を移動
3章 『18きっぷ』夜行列車ガイド
4章 全国ロングラン列車トップ25
5章 「トクトク切符」+『18きっぷ』の旅
6章 「長距離フェリー」+『18きっぷ』の旅
7章 『18きっぷ』で利用できる乗りドク列車紹介
8章 『18きっぷ』で訪ねてみたい魅惑のローカル線
資料① 主要都市発『18きっぷ』モトとり表
魅了されたローカル線を列挙しておきます。始点・終点は、路線の始点・終点ではなく、列車の始発駅・終着駅になります。
- 根室本線(滝川~根室)
- 五能線(東能代~弘前)
- 山田線(盛岡~宮古)
- 陸羽東線(小牟田~新庄)
- 仙山線(仙台~山形)
- 小海線(小淵沢~小諸)
- 肥薩線(八代~隼人)
"JRE-Koumi-line-Nobeyama01" by Rs1421 - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
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