8月3日~8月5日の法事&旅行
私的メモ



杉原千畝記念館に訪問した際、町興しに勤しむ姉にあれやこれやとアイデア提供したけれども、整理した上でメモとして残しておきます。かなり粗削りなアイデアですので、そのまま使うことはできないと思いますが、議論のたたき台・素材・きっかけになれば幸いです。


ユダヤ人との未来の関係を育む役目


まず、杉原千畝という人について触れておかねばならないと思います。

杉原千畝という人は、かけがえのない日本の財産です。

「命のビザ」で直接彼に救われたユダヤ人は6000人。

子世代、孫世代を含めると、数万人になるでしょう。


我々日本人も、子世代・孫世代であっても、

戦争の悲劇に触れれば、今でも涙を流します。(泣けた本1泣けた本2

杉原千畝に対する恩義も、そう簡単に忘れられることはありません。


唯一の被爆国として、世界に対し平和をリードしていくことが日本の使命です。ユダヤ人に焦点を当てれば、日本人とユダヤ人の未来の関係を育むのは、杉原千畝を産んだ岐阜県八百津町の使命、と言うことはできないでしょうか?未来の関係を育めば、日本とイスラエルだけでなく、ユダヤ人の後ろ控えているイギリス・アメリカとも良好な関係を継続できます。


経済的価値もその良好な関係のバロメーターです。杉原千畝記念館に訪問するユダヤ人を、あまりおもてなしもせずに帰してしまうのは実にもったいないことです。少しでも長く滞在してもらい、杉原千畝を育んだ八百津町を好きになってもらうことができるのではないでしょうか。その結果、多くのお金を落としてくれるようになると思いますが、あくまでも結果としてです(直接的に目標とすべきではない)。


(ところで、ユダヤ人を前提に書きはじめましたが、以下のアイデアを書き終えてみて、ユダヤ人に限る必要はないと思いました。)


アイデア


日本在住20年以上になり、ゴールドマン・サックスのアナリストを務めていたデービッド・アトキンソン氏の日本観光立国論は、耳が痛いですが、非常に多くの示唆を富みます。端的に申せば、もっとたくさんの策を尽くせ、ということになります。準備して実行するには、数年から10年近くかかると思います。しかし、ぜひ実行してほしいです。


デービッド・アトキンソン 新・観光立国論
デービッド アトキンソン
東洋経済新報社 ( 2015-06-05 )
ISBN: 9784492502754


高級料理付き蘇水峡下り

ダムで遮られていて蘇水峡を下れるのかどうか私には分かりませんが、下るのが無理なら、少し足をのばして恵那峡下りでも日本ライン下りでもいいと思います。昨今、しなの鉄道のように、高級料理付き観光列車が流行っています。また、昔から屋形船というのもあります。客単価の相場は1万円から1万5千円。それ相応の日本料理でもてなせば、1万円は固いです。


古民家民泊

これも昨今の潮流として言わずもがなです。できれば一週間、二週間滞在してもらえるといいのですが、箱だけでは難しいと思います。何ができるのか分かりませんが、民芸品づくりや日本舞踏などの芸能などの体験プランをいくつか用意しておく必要があると思います。徳島県の祖谷渓でアレックス・カーという在日外国人が民泊を経営しています。参考になります。


ニッポン景観論 (集英社新書)
アレックス・カー
集英社 ( 2014-09-17 )
ISBN: 9784087207538


人材育成と金融機関からの投融資

体験プランを実行するには、その担い手が必要です。しかし、そのような人材は待っていてもできないので、戦略的に育てていく必要があります。少し時間はかかるでしょうが、即効薬はありません。5年、10年の辛抱は必要じゃないかなと思います。農村への移住で成功している自治体も、実際に税収増という効果が出て元が取れるまで、それぐらいの時間を要しているのではないでしょうか?ですので、そのための投融資が必要です。先立つものがなければ、人は育ちません。銀行の出番です。


地域金融機関に対して、今後不動産担保融資だけでなく地域活性化とその人材育成に質する投融資を行うよう、金融庁と日本政策投資銀行が指導しています。ですので、行政だけでなく、地域の金融機関(地銀・信用金庫・信用組合)をうまく巻き込んでみて下さい。安倍政権で「地方創生」がキーワードになっているというのは、つまりそういうことです。



近隣観光資源との融合

これでも、まだまだ全然施策が足りません。八百津町だけではおそらく玉不足です。岐阜県の近隣市町村の観光資源も有効活用する必要があります。何が外国人受けするか分かりませんが、高山や郡上八幡の古い町並み、下呂などの温泉、霊峰御嶽山など。八百津町の古民家からそれらの地域へ送迎マイクロバスを出しパッケージにすれば、八百津町を起点にした滞在型のおもてなしが提供可能になります。かなり粗削り、論理飛躍もありますが、考え方の切り口ということでご理解ください。


経理マン(管理会計)

非常に実務的な話ですが、ゆくゆくは管理会計を担える経理マンが必要です。本来的には地域金融機関が担うべきですが。できれば、金融機関に出資してもらって、DMO(観光局)を作れるとよいと思います。



奨学金付きイスラエル留学制度

外国との友好関係構築には、それを担う人材育成が必要です。イスラエル政府に奨学金を出してもらった留学制度が作ることも可能ではないでしょうか?こちらからもイスラエルへ出向き、双方が理解し合えることは、イスラエルにもメリットがあります。非常に息の長い話ですが、ここで手を打っておけば、そこで成長した人材が、20年、30年後の地域社会をリードしてくれるでしょう。




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