<目次>
  • まえがき
  • 第1章 <東ロボくん>と人工知能の現在
    • センター入試は楽勝か?
    • コンピュータの「知性」とは?
    • 消える職業、変わる学校
  • 第2章 <東大>への大いなる一歩
    • 代々木ゼミナールによる結果報告と概評
    • 「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトチームによる講評と展望
  • 第3章 <東ロボくん>の将来/私たちの未来
    • 東ロボくんの「かたち」
    • ロボットの人権
    • 機械の深化と人間の進化
  • おわりに



結論から先に書いてしまうと、ロボットは東大に入れません。ただし、条件つきです。「まだ今は」。


ここで「入る」というのは、物理的にロボットが通学するということではありません。ここで言うロボットは、ソフトウェアであり、正しく言い換えれば、東大の試験問題を合格者の最低得点以上に採ることができるか?ということです。


「まだ今は」ということは、いづれ、東大の試験問題を、合格できる程度に解ける時が来るでしょうし、本書で実験しているレベルでも、偏差値45ぐらいの大学であれば、合格できてしまいそうです。

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実際解かせてみたら。。。


本書では、代々木ゼミナールの協力を得て、センター試験模試をロボットに解かせています。科目は、国語、数学、英語、物理、日本史、世界史、政治・経済。


それで結果はどうだったかというと、一番成績がいいのは、数学や物理じゃないんですね。けっこう得意なのは、日本史や世界史なんです。なぜなら、事実を問う問題が多いから。


数学や物理でも、質問の「意味」が分からずにつまずいてしまいます。暗黙に隠されていて言語化されていない「常識」や、図解がつまずく原因となるようです。


画像の解釈ですが、写真のパターン認識はだいぶできても、イラストは弱いそうです。写真はウソをつきませんが、イラストは、いかようにでも下手に描けますから、パターン化が難しいとのことです。


意味理解、という点では、以下の例が分かりやすかった。

  • 私は、岡田と広島に行く
  • 私は、岡山と広島に行く


状況にもよりますが、一般的には、岡田は人名で岡山は地名でしょう。しかしこの2つをGoogle翻訳すると、両方とも、go to Oka**** and Hiroshimaになります。人名と期待される岡田のほうは、go to Hiroshima with Okadaと答えてほしいところです。


もちろん、岡田という地名もありますし、岡山という人名もあります。人間であれば、前後の文脈から迷うことなく判断できることでも、コンピュータに文脈を理解させるのは至難の業です。

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著者の問題意識


さて、『ロボットは東大に入れるか』という、ちょっとふざけたようなタイトルの本書ですが、著者は別に遊びたくて、そんな取り組みをしているわけではありません。


著者の問題意識は、人工知能の発達によって、人間の職業が奪われるのではないか、その一点です。奪われやすい職業もあれば奪われにくい職業もあるでしょう。もしくは、コンピュータに仕事を任せて、人間はより高度な仕事にシフトすることもできるでしょう。けど、その高度な仕事ってなんでしょうね?


昨今、その手の本が多くなりました。10年後か20年後には、今の子どもたちはまだ存在しない職業に就くと言われます。そして、現在の仕事はなくなる。


ふと周りを見渡すと、本屋さんがどんどんなくなっている。私の自宅の最寄り駅のこちら側には本屋さんが一軒もありません(5年ぐらい前まではあった)。職場近くの本屋さんも最近なくなりました。申し訳ないけど、メリットがないですもん。


また、インターネットの登場によってなくなった職業と言えば、株屋さん。今や、証券マンに株の売買注文を出す人なんていうのは、ほとんどいないんじゃないでしょうか。


コンピュータに仕事を奪われていくということはこういうことなんだなぁと思いました。

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本書で言うロボットは、こんな感じではありません。

ロボット

photo credit : acworks 利用規約


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読みました。書評を書かなかったため、内容をだいぶ忘れてしまいました。


7年前に読んだけど、こちらはまさに人間型ロボットのお話。小さな段差を乗り越えることができない、というエピソードが印象的でした。


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