***【書評】『増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』 ***一上(いちのかみ)という太政官トップ~『増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』からの考察~ ***長子相続ではなく外戚・子沢山・長命が権力継承条件~『増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』か ...
カテゴリ:書評:歴史
長子相続ではなく外戚・子沢山・長命が権力継承条件~『増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』からの考察~
***【書評】『増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』 ***一上(いちのかみ)という太政官トップ~『増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』からの考察~ 長子相続ではなく天皇外戚が権力を継承することは、中高の歴史教科書にも書かれていることです。藤原冬嗣 ...
一上(いちのかみ)という太政官トップ~『増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』からの考察~
***【書評】『増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』 今回『光る君へ』が大河ドラマになるにあたって、源氏物語、紫式部だけでなく、最大スポンサーであった藤原道長、および摂関政治についても、あらためて学びなおしてきました。そこで浮かび上がった重要ワードが ...
【書評】『増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』
>> ***<目次> -第一章 脇役だった青年時代 -第二章 後宮を制する者が権力を握る -第三章 彰子懐妊への祈り -第四章 栄華の始まり -第五章 三条天皇との確執 -第六章 栄華の絶頂 -第七章 浄土への希い -第八章 欠けゆく望月 -補章 紫式部と『源氏物語』 大河 ...
【書評】『チェーザレ 破壊の創造者』13巻
出典:Conclave: casule, leggio e formaggi? Arrivano da Napoli su Il Lazzaro(license:CC) 次はいつ来るのだろうか?とようやく予約が取れた13巻。教皇選挙コンクラーベに決着がつきましたが・・・ 2/3の得票を得られた時点で勝敗が決するのですが、3回目の選挙 ...
【書評】『地図でスッと頭に入る三国志』
昨年より横山光輝版『三国志』を読み進めていますが、登場人物が数多く登場し、また主人公劉備が諸国遍歴をしており、様々な地名が出てくるものの現在の地名と異なることもあり、全体を俯瞰できるのによさそうと思い、本書を取りました。 ...
【書評】『ルーズベルトの開戦責任』の検証~事実と回想の狭間で~
本書の証言をそのまま鵜呑みにするのではなく、本書以外にも一般的に知られている事実、参照すべき情報がある場合を客観的事実とし、参照すべき情報が未確認の場合はフィッシュの回顧・主張として切り分けました。 ...
【書評】『ルーズベルトの開戦責任』~The other side of the coin~
本書は、太平洋戦争をしかけた張本人はフランクリン・ルーズベルト(FDR)だとし、徹底的に糾弾しています。アメリカ人側の証言を得たり!ということで本書読書の目標は一応の達成をみるものの、本書を手離しでは評価できません。 ...
【書評】『戦争は女の顔をしていない』
2015年のノーベル賞文学賞のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチさんの代表作品です。第二次世界大戦の東部戦線(独ソ戦)でのソ連側の女性兵士たち500人へのインタビューで構成されています。第二次世界大戦は日本も当事者でした。しかしこの本には日本人に知られざる二つの戦争の側面を炙り出します。一つは、東部戦線(独ソ戦)が史上最大の白兵戦であったこと。もう一つは、その白兵戦に女性が参加していたということです。本書は日本人の戦争観を覆しました。 ...
【書評】『太平洋戦争の新常識』~自虐史観にも皇国史観にも囚われない日本の近現代史観の再構築に向けて~
「あの戦争はいったい何だったのか?」(本書内容紹介より) 8月は戦争の季節です。8月になると毎年欠かさず太平洋戦争ものを読むことにしています。 ...
【書評】『チェーザレ 破壊の創造者』12巻
4年ぶりの単行本発売、3年ぶりの書評になります。舞台は1492年7月のイタリア・ローマ。クリストファー・コロンブスが新大陸を発見をした年でもあります。ローマ教皇インノケンティウス八世が崩御、枢機卿による教皇選挙=コンクラーベが開催されます。 ...
【書評】『明治維新とは何だったのか 世界史から考える』
明治維新150年を迎えた昨年に出版された日本近現代史の大家・半藤一利氏と、ライフネット生命創業者で現在立命館アジア太平洋大学の学長でありなが『「全世界史」講義』の著者でもある出口治明氏との対談本です。 ...
【書評】『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』
歴史を学ぶ時、我々はその結末を知っています。しかし、歴史上のその時々の人々は、結末が分かった上で決定し行動をしていたわけではありません。 ...
【書評】『今こそ、韓国に謝ろう』~史実だが歴史書ではない~
先々週から先週にかけて、本書を読むことになった2つの事件がありました。一つは日韓基本条約を根底から覆す徴用工判決、もう一つ百田尚樹氏の『日本国紀』発売です。 ...
【書評】『漂流記の魅力』
思わず図書館で目が遭ってしまい、借りました。それほど物語の読書が好きでなかった子どもの頃、好きだったのが伝記物と探検もの、漂流ものでした。 ...
【書評】『美少女美術史: 人々を惑わせる究極の美』その1~美少女の基準~
美術史でありながら、その背景にある大局的な歴史の流れに沿った説明がなされており、歴史の変遷を美術の観点から見直すことができそうです。具体的に言えば、多神教時代のギリシャ・ローマ時代からキリスト教への転換、キリスト教下のルネサンスの到来が意味するところ(多神教の受入れ)、宗教改革の影響など、計らずも新しい視点を得ることができました。 ...
【書評】『〈女帝〉の日本史』(2)女性が権力を持つとろくなことがない
『女系図でみる驚きの日本史』の書評で、徳川家康は豊臣家内部崩壊の原因を淀殿と見ていたのではないか?と推論しましたが、図らずも本書でそのことが書かれていました。 ...
【書評】『〈女帝〉の日本史』(1)女帝の時代と摂関政治
とかく男性中心に語られる日本史。昨年、『女系図でみる驚きの日本史』と本書と、相次いで女性の歴史がハイライトされました。男女平等の社会をつくっていくには、どのように男性中心の社会が出来上がったのか、紐解くことが必要なのでしょう。 ...
【書評】『歴史は実験できるのか』ポリネシアとアメリカ西部開拓
アメリカの西部に限らず、カナダ、オーストラリア、ロシアなどのフロンティア開拓は、ほぼ確実にブーム→バスト(崩壊)→再生という軌跡をたどったようです。 ...
ジャレド・ダイアモンド編集『歴史は実験できるのか』(読まない書評)
『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンドの新刊が出ました。彼の著書とあっては読まずにはいられません。と思ったら、彼の編集であり、著作ではありませんでした。まぁそれはよしとして、お題に興味があります。現在、プロローグを読み終わったところです。 ...