『ちいちゃんのかげおくり』



昨年のいまごろ、『ふたりはともだち』の『お手紙』を小学校二年生の国語の教科書で取り上げる意義を自分なりに考えてみました。



小学校三年生の国語の教科書には『ちいちゃんのかげおくり』が載っています。この話の意味を理解できるのは、おそらく小学校三年生なのだろうと思います。空襲による子どもの死を取り上げているのですが、直接的にそのことは書かれておらず、比喩的に書かれています。


ちいちゃんが、空を 見上げると 青い

空に、くっきりと 白い かげが 四つ。

「おとうちゃん。」

ちいちゃんは よびました。

「おかあちゃん、おにいちゃん。」

そのとき、からだが すうっと すきとおって、

空に すいこまれていくのが わかりました。


いちめんの 空のいろ。

ちいちゃんは、空いろの 花ばたけの中に

立っていました。

見ましても 見まわしても、花ばたけ。

(きっと、ここ、空の上よ。)

と、ちいちゃんは おもいました。

(ああ、あたし、おなかが すいて、

かるくなったから ういたのね。)


大人が読めば誰でも、「からだが すうっと すきとおって、空に すいこまれていく」のは死を意味しており、「花ばたけ」は天国だということがわかります。こういう修辞表現がわかってくるのが、小学校三年生ぐらいの年ごろでしょうか?このような物語を通じて、比喩や修辞表現を身につけていくのだと思います。


関連書籍


小学校三年生の教科書にはどんなお話が載っているのだろうかと、本書からリストアップしてみました。


<覚えていたお話>

  • つりばしわたれ
  • ききみみずきん
  • さんねん峠
  • てぶくろを買いに

<知らなかったお話>

  • いろはにほへと
  • のらねこ
  • ちいちゃんのかげおくり
  • ワニのおじいさんのたからもの
  • サーカスのライオン
  • モチモチの木


『つりばしわたれ』というのは、やまびこの話です。主人公の女の子はオウム返しでしかしゃべらない不思議な少年に会うわけですが、その少年は主人公の女の子の「やまびこ」だったという内容です。もちろん、「少年がやまびこだった」なんてことは一言も書かれていません。大人が読めば誰でも自明なのでしょうが、子どもが読むときっと不思議に思うでしょう。やはり、小学三年生向けに修辞表現を学ぶ教材として提供されているのだと思います。




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