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コミュニティ運営者はブログを書こう
昨日(9月25日)、ギークオフィス恵比寿でのコミュニティ運営勉強会#2に参加してきました。
前座は私が務めさせていただき、前回(8月30日)のスライドの振り返りと、その後に私の身の回りに起きたコミュニティ関連の出来事を、ブログ記事を通じて2つ紹介しました。
- 前回スライド:コミュニティ運営勉強会#1~コミュニティをいかにより良く運営していくか?
- 出来事1:東京オリンピックが開催される2020年まで続けられるだろうか?
- 出来事2:日本の伝統文化をもっと生活に取り込みたい(日本のものづくりカフェ参加報告)
ブログはコミュニティ運営者のたいへんな武器になる。
出来事1、出来事2を通じて言える結論は、コミュニティ運営者はブログを書いたほうがよいということです。そうすることにより、コミュニティ活動の事前告知のみならず、事後フォローアップも可能になるからです。その結果を表しているのが出来事2のブログ記事です。
出来事2について、コミュニティ活動に参加した翌日朝にブログ記事をアップしたところ、いいね!の数が大幅記録更新し、過去最多となりました(8月26日6:30am現在で86、次点は49)。このイベントの参加者数は30名強だったのにもかかわらずです。
まさかここまでいいね!の数がつくとは予想しておりませんでしたが、図らずも共感の輪が参加者の外へ大きく広がった結果になりました。ブログがコミュニティ活動の広報として、大変な威力を発揮した証明になります。
コミュニティの崩壊
コミュニティ運営勉強会#2でもっとも盛り上がった話題が「コミュニティの崩壊」です。リアルでなまなましい出来事ですのでブログで紹介するわけにはいきませんが、たくさんの崩壊事例の説明が参加者からなされました。本当に以下のようなきっかけで、簡単に崩壊してしまうんですね。
- (1)リーダーが交替する。
- (2)ファシリテーターが不在になる。
- (3)価値観のギャップがあらわになる。
- (4)主体的に行動している人に役割(義務感)を与える。
(3)(4)について少し補足します。
コミュニティの崩壊理由:価値観のギャップがあらわになる。
受容性・許容度というのは、人によって異なります。あることがある人にとっては許容ができても、別の人には許容できないかもしれません。たとえば、部屋が汚いことを気にする人もいれば、気にしない人もいます。部屋をきれいな状態にしたい人にとっては、汚くても平気な人が部屋を汚しっぱなしにしていることは許容できないでしょう。それまでに構築した人間関係の強さよりも価値観のギャップがのほうが大きくなった途端、コミュニティは崩壊します。
この処方箋について、価値観がコミュニティの多数の人と異なる人には、そのコミュニティから去っていってもらう必要があるのかもしれません。ほかに妙案がある方は教えていただけると幸いです。
コミュニティの崩壊理由:主体的に行動している人に役割(義務感)を与えてしまう。
意外かもしれませんが、主体的に行動している人に役割を与えてしまうと、意欲を削いでしまうことがあります。役割を与えると義務感が生じます。「~なければならない」となった途端、意欲は減衰します。一方、主体性がそれほど高くない人には、役割、貢献機会を与えたほうがよいというのが私の意見です。みなさんの意見はいかがでしょうか?
これはつまり、「モチベーション3.0」だと思うのです。
モチベーション3.0の定義
自分の内面から湧き出る「やる気(Drive)」に基づくOS。活気有る社会や組織をつくるための新しい「やる気(Drive)」の基本形。
つまり、意欲というのは自分の内面から湧き出るものであって、他者から与えられるものではないということです。自己マスタリーの高い人(成長意欲の高い人)、この内発的動機が強いことになり、外圧が内発的動機を壊してしまいます。
短期目標よりもまず利他
偶然昨日、さいきんブログを立ち上げたこももさんが、“ファン”って一体誰のこと??と問いかけているのを見つけました。
六本木ビブリオの協賛について依頼をしにある企業さんに行ってきました。
打ち合わせの最後に、その会社の方が言われた一言で
「以前も他の団体さんとコラボしたんですけど
人は来たけどうちのファン獲得には繋がらなくて…」
という言葉に、ちょっとひっかかりまして…帰り際に色々と考えておりました。
直球ストレートにお答えすれば、その担当者の方が私利私欲、つまりファンを獲得したいという近視眼的な目標・短期目標を一旦忘れて、集まってきていただいた方々に対しての心のこもったおもてなし精神を見せないからファン獲得につながらないのではないでしょうか?だってそうですよね?誰も、他人の短期目標にお付き合いしたいなどとは思いません。利他、互酬、Give and Givenの精神が必要です。要は、「急がば回れ」ということです。
私は、この利他の精神、互酬の精神を、『コミュニティ四原則』の一つに掲げています。コミュニティ四原則については、以下のリンク先のスライドp10を参照ください。
いみじくも昨日のコミュニティ運営勉強会#2で、メインスピーカーの戸上さんが、こうおっしゃりました。
最初に恩を売っておくと、あとが楽チン。
まことにそのとおりなのです。
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