<目次>
  • はじめに 膨大な仕事を小さくして、最速で成果を上げる!
  • 序章 仕事圧縮術を身に付けるために必要なマインドセット
    • ムダから学ぶ仕事圧縮術
    • ムリの先に未来がある
  • 第1章 とりあえず何でもやってみて量をこなしていく
    • 優先順位を付けずに、とにかくやってみる
    • 最初に努力することで仕事を圧縮できる
  • 第2章 時間を決めると、結果もスピードもついてくる
    • すべてをすばやくこなす
    • 期限は守るためにある
    • メールに時間をとられない
  • 第3章 最終ゴールを常に意識して、型をつくる
    • 確認すれば失敗を生まない
    • すべての作業は『0』から始めない
    • 「思考の型」に当てて、情報整理を加速させる
  • 第4章 まわりの仲間の能力を最大限活用して、型からはみ出たものは自分でやらない
    • 一人ではやらない
    • 他人をレバレッジする


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本書を見つけたきっかけは、著者のダイヤモンド・オンラインの記事でした。



『すべての仕事を3分で終わらせる』というようなキャッチ―なタイトルの本は、往々にして外れが多いため、極力避けて通るところです。しかし、リーゼントの髪型という際立ったキャラが嫌でも目につき、ダイヤモンドの記事を試しに読んだのが運のつき。その記事に納得感があったため、本書も読み進めることにした次第です。結果的に★★★★★です。


ただ、人によって、本書を「読むべきタイミング」があるようにも思います。本書を読むには時期尚早な人もいれば、もはや読む必要のない人もいるでしょう。私にとっては、今読むべき本でした。耳に痛くもあり心に響くところが多々ありました。


「仕事圧縮術」


本書を一言で評すれば、「仕事圧縮術」の本です。「仕事圧縮術」という言葉は過去にもあったかもしれませんが、Google検索の上位10件は全て本書に関する記事です。世の中に、「生産性向上」の本は五万とありますが、本書では「生産性向上」という言葉を使わず、一貫して「仕事圧縮術」と呼びます。


成果を出すために勤しんでいては、残業時間が増えるばかりです。残業時間をゼロにする処方箋として「仕事圧縮術」の必要性を著者は説きます。要点をまとめます。


<仕事圧縮術>
  1. 量をこなす
  2. 時間を決める
  3. 型をつくる
  4. 型からはみ出たものは自分でやらない


4点目の型からはみ出たものは自分でやらない、というのは重要です。そのためには、社内協力者が必要です。本書から引用します。

実力主義・個人主義が進めば進むほど、社内評価が問われるため、まわりの人を巻き込んで、社内ネットワーク特に味方を増やすことこそが、自分を守ることだと知ったからです。 (P191)


<3分で終わらせる>
  1. 仕事の9割は3分で終わらせることができる。
  2. 終わらない1割も3分で判断する。
  3. 3分で終わらない仕事も、いったん3分で終わらせる


<仕事のスピードを上げる方法>
  1. そもそもの仕事を減らす
  2. 仕事を圧縮しながら、トータルの仕事量を減らす
  3. インパクトにこだわり、成果の80%を生み出す重要な20%に力を注ぐ


3点目はいわゆるパレートの法則です。仕事のうちの20%が80%の成果を生み出すとも言われています。大切なのは最初の20%です。仕事の依頼を受けた当日、遅くとも翌日には仕事の完成イメージを依頼主と合意することの大切さを著者は解きます。仕事圧縮を妨げる最大の要因は手戻りです。完成イメージを合意せずに見切り発車すると、手戻りが発生します。


仕事とは、上司やクライアントなどの依頼主へのサービスであること、その依頼主と完成イメージを遅くとも翌日までには共有すること、これにより手戻りを防ぎ、確実に成果に結びつけられる作業をこなすことができます。私はこのことを肝に銘じたいと思います。


私のまとめ

  • 仕事とは、上司やクライアントへのサービスである。
  • 遅くとも翌日までに完成イメージを共有する。


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