親の立場として、電車の中で自分の赤ちゃんに泣かれてしまうと気まずい思いをします。周囲に迷惑をかけてしまっているのではないか、と思うからです。


そのような場面に遭遇したら、その赤ちゃんづれのお母さんに声をかけてみてください。かける言葉は、「赤ちゃんが泣いていて大変ですね」とか「赤ちゃんは泣くのが仕事ですからね」ぐらいでいいんじゃないかなと思います。


そうすれば、その赤ちゃんを連れたお母さんは、精神的にラクになると思います。


また、これは予防線にもなります。泣き止まない赤ちゃんを連れているお母さんに対して、その気持ちを察することができず、悪態をつく人もいます。ちょうど数日前、Facebookでこんな書込みがありました。


帰りの新幹線。赤ちゃんがぐずって泣いている。母親がデッキに出たりしながらあやしている。また泣いた。
通路を挟んで反対側に座ってパソコン作業をしている30代半後半らしき男がつぶやいた。
「うるせーな」
鬼のような顔をしている…


このように言われてしまっては、そのお母さんは恐縮するしかありません。しかし、もしその前に誰かがそのお母さんに声掛けをしていたら、悪態をつかれたでしょうか?


いじめや家庭内暴力と同様、人が人に対して悪態をつくのは、明らかに相手が自分より弱いと判断した場合のみです。子連れの場合、夫婦同伴やお父さん単独よりも、お母さん単独のほうが攻撃を受けやすいです。もし、お母さん側に別の大人がついていることが分かったら・・・うるせえなと思っても相手は2人ですので、うかつに相手に悪態をつくことはできません。


社会で遭遇する些細な出来事は、ちょっとした声掛けをするだけで、だいたい解決するものです。


これは、心理学の応用の一つです。これを思い至った経緯として「電車の席を老人に譲らせる方法」があります。その記事でも、シルバーシートに座り続ける人にどいてくださいと言うのではなく、困っているおばあちゃんのほうに声をかけ、シルバーシートに座っている人に気づきを与えるものでした。シルバーシートに座っている人、おばあちゃん双方に不愉快な思いをさせずにすみます。


赤ちゃんが泣いてしまった場合、「うるせーな」と言う人に対して物申すのは、その場の雰囲気を気まずくさせるだけ。困っているお母さんに声掛けすることで、お母さんも気が和らぐし、「うるせーな」と思った人も、自分がそれを言ってしまうと自分が周囲に気まずい雰囲気を作ることに気づくでしょう。


修正履歴
  • 2017年11月7日 最後の2パラグラフを修正。
  • 2018年12月15日 大幅見直し。



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