『関ヶ原合戦屏風』
『関ヶ原合戦屏風』
image via 関ヶ原の戦い - Wikipedia (license : CC0)


衆議院議員選挙の分析もこれで最後にしておこうと思います(敬称略)。


  1. 大将不在の戦い
  2. 独裁者小池百合子
  3. 求心力の大幅な低下
  4. 余命


大将不在の戦い


今回の希望の党の戦いぶりは、関ヶ原の戦いの西軍に似ています。大将不在の戦いです。


関ヶ原の戦いでは、西軍の大将は毛利輝元でした。毛利輝元は大坂城から動きませんでした。大将を欠き求心力を失った西軍は、石田、宇喜多、小西、大谷が散発的に戦っただけで、毛利、吉川、長曾我部らは参戦せず、小早川は裏切り、総合力を発揮できませんでした。


今回の希望の党は、小池百合子が出馬するわけでもなく、首班指名を誰にするのかも明らかにすることなく、大将を欠いた状態での戦いになりました。本来小池人気を追い風に戦うべきところを、その追い風を失った形になります。小泉進次郎に「出ても無責任、出なくても無責任」と揶揄される始末です。


誰が首相になるのか分からないのに、おいそれと投票などできません。


独裁者小池百合子


希望の党が失望を招いた原因は、「排除」発言よりも、自ら出馬をせず、首班指名候補を明らかにしなかったこと、後から自分で決めるという物言いにあったのではないでしょうか。国会議員でもない自分が決めって、まるで独裁者のようです。独裁者のような振る舞いに嫌悪感を感じた人も多いはず。


安倍晋三を独裁者だと揶揄する声があります。しかし私は彼を独裁者だとは考えません。安倍にはブレーンがいます。筆頭は菅ですが、麻生、高村という重鎮が脇を固めます。また、中川昭一の死は安倍の憲法改正に対する並々ならぬ決意に礎になっています。安倍の安定さはブレーンに支えられてのものです。彼の独善ではありません。


小池と比較してみてください。小池のブレーンって誰ですか?菅や麻生に対抗できるようなブレーンが小池にいますか?ブレーンに支えられたぶれない政策の柱ってなんですか?ブレーンがいなければ独裁者的にならざるをえず、適切な相談相手もいなければ政策にぶれも生じるでしょう。


希望の党結党時点で、自分自身が出馬しないのなら、首班指名の選択肢は前原しかありえません。とにかく前原を立て、議席を伸ばすことだけに専念すべきでした。自分が決める独裁者として振る舞ったことが敗因です。



求心力の大幅な低下


関ヶ原の戦いでは、大将不出馬につき、西軍はわずか一日で瓦解しました。今日現在、小池百合子は党代表を続投とのことですが、小池は26人もの民進党前職を落選させました。


戦国時代、味方を死に追いやった大将の下では働きたいとは思いません。一時の覇者となった今川も武田も、強い大将がいなくなり一度大敗した途端、配下の武将たちはこぞって脱走を始めました。


余命


現在の政治の場合、分かりやすいのは、次の戦いの日が既に決まっていることです。2019年7月の参議院選挙をどのような政党の枠組みで戦うのか、その時までに決めなければなりません。


依然、参議院は民進党のままです。参議院民進党に党を替える理由がありません。立憲民主党は希望の党に行かなかった民進党の人たちで構成されてますから、立憲民主党と民進党が一つになるのが必然だと思います。


一方、希望の党の人たちは行き場がありません。一人ひとり散り散りになる可能性があります。民進党に復党できる方もいるでしょうが、「排除」される人も出るでしょう。また、選挙区の調整がつけば、自民党に鞍替える人も出てくると思います。無所属で小選挙区で勝てる自信のある方以外、ある一定の規模の政党:自民・民進・立憲民主のいづれかに寄らざるを得ません。


希望の党の余命は最大1年9か月、2019年の7月までです。


それよりも短くなる可能性があります。その前に憲法改正の発議がなされるでしょう。賛成か反対かが、問われます。求心力が低下した状態で、党議拘束をかけるのは厳しいように感じます。憲法改正の発議は、希望の党瓦解のきっかけになるかもしれません。


The_dead_end
image via File:The dead end.jpg - Wikimedia Commons (license : CC BY)



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