Future Innovation Cafe #60 「会社における構想と意思決定カフェ」


参加から1週間経過してしまいましたが、ご報告します。本業で会社の研究開発投資の意思決定に携わっているために、私にとってもストライクど真ん中のテーマでした。


「会社における構想と意思決定カフェ」の概要


報告スライドを担当しましたので、よろしければご参照ください。



オープンスペースミーティング


企業間フューチャーセンターとして、第60回目のオープンな対話の場となりました。これまでの「ワールドカフェ」ではなく、「オープンスペースミーティング」という新たな手法にチャレンジしました。


「ワールドカフェ」では、事前にファシリテーターが「問い」を準備しておき、参加者はその「問い」に対して対話を行います。今回チャレンジした「オープンスペースミーティング」では、まず参加者が「問い」を立てます。


ゲストトークの話を聴き、「会社における構想と意思決定」というテーマに対し、15個の「問い」が立ちました。


オープンスペースミーティング


一番左上の問いが私が立てたものです。以下の説明は私の持論になります。


論理より関係性と共感


北谷さんのゲストトークの中ですでに、意思決定の本質は「ロジック」か「賛同」か?という問いが投げかけられていたことに私は着目しました。この「賛同」という言葉を、私は「関係性」と「共感」という言葉に置き換えてみました。実はこれは私が常々述べていることだからです。



「関係性」とは「ビジネス・コミュニティの四原則」のひとつですし「共感」とは、これからのビジネスに必要とされる6つの感性のうちのひとつです。詳しくは、上記リンク先のスライドを参照ください。


研究開発や新たな事業への投資に企業が意思決定において、新規性が高ければ高いほど、論理的に説明することはできません。論理的に説明ができるのなら苦労はしません。理詰めで説明すれば、理詰めで跳ね返されてしまいます。


スティーブ・ジョブズやかつてのソニーの井深大・盛田昭夫のようなカリスマ経営者がいれば、その経営者の信念で突破することができるでしょう。しかし、多くのサラリーマン経営者の企業では、経営者の信念だけで新しい取り組みを突破するのは不可能ではないでしょうか?


私は、意思決定の本質は、論理よりも共感だと確信しています。そして、共感を生むメカニズムが、一言で申せば「関係性」です。わかりやすい例で言えば「本当にそれが当たるのかどうかわからないけど、あいつがあそこまで熱心に取り組んでいるから、まずはやらせてみるか」という、意思決定者・意思決定機関と「あいつ」の信頼関係です。この信頼関係のほうが、よほど「論理」より大切なのではないでしょうか?


良い関係性をたくさん内在している企業ほどより多くのチャレンジができる、そう私は確信しています。もちろん、チャレンジの回数が増えれば成功する回数が増えるかというと、必ずしもそうではないこともあるように思いますが、それはまた別の機会にしたいと思います。


関連書籍



理詰めでうまくいかないとお悩みのビジネスパーソンの方がいましたら、この本は絶対に読んでおくべきだと思います。



学習する組織――システム思考で未来を創造する
ピーター M センゲ, Peter M. Senge
英治出版 ( 2011-06-22 )
ISBN: 9784862761019


本書で提示している5つの原則のひとつにビジョンを共有することと、すなわち「共感」を挙げています。また、「関係性」のほうは、5つの原則の「チーム学習」、「システム思考」に通底するものがあります。本書の旧版の書評を載せておりますので参照ください。




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