<目次>
  • 第一章 漂流する村
  • 第二章 融和の子
  • 第三章 祈り
  • 第四章 青雲
  • 第五章 田中角栄
  • 第六章 転機
  • 第七章 二つの顔
  • 第八章 争奪戦
  • 第九章 政治と土建
  • 第十章 シマゲジ追い落とし
  • 第十一章 経世会分裂
  • 第十二章 落城
  • 第十三章 村山政権の守護神
  • 第十四章 恐怖の絆
  • 第十五章 勝者なき戦争
  • 第十六章 差別の闇
  • 対談 野中広務の去ったあとで 魚住昭・佐藤優


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野中広務氏(1925年-2018年)、1月26日に亡くなりました。享年82歳。


本人の著書もありましたが、ノンフィクション作家の魚住昭氏の『野中広務 差別と権力』を取りました。


私が選挙権を得たのは1989年。その前年にリクルート事件が起き、またその後の1992年、金丸信の脱税事件が起きたことで、私の政党支持は一貫して非自民党でした。野中広務という人物を知るようになるのは、もう少しあとでしょう。


2000年、小渕首相が亡くなった際の密室での後継者選び、加藤の乱の鎮圧。2001年に発足した小泉政権が野中広務に抵抗勢力のレッテルを貼ったことにより、まるで古いの自民党の権化のような扱いを受けたと思うのですが、私も彼をそのようにとらえていました。


端的に申せば、野中広務氏は私の嫌いな政治家の代表格でした。


しかし、今になって思えば、それは表面的にしか物事を見通せない自分の稚拙な判断だったように思います。


野中氏が同和地区の出身者だということは知っていました。本書を読んで思い知ったのは、権謀術数に優れているという一面のほかに、弱者に弱い一面も持っていたことです。差別をように受けた者として、人の心の痛みを知る人であったように思います。


当時、そういう側面を知っていたら、小泉劇場の口車に乗せられずに済んだかもしれません。


果たして、今、政治手腕に優れ、かつ、人の心の痛みの分かる政治家がどれほどいるでしょうか?野中広務氏は古い自民党を体現したような方ではありましたが、一方で、そのような真の政治家に相応しいと言えるような人物が少なくなっているのが残念で仕方ありません。


今日も、森友関連の改ざん問題で政治は低迷中です。草葉の陰から野中氏はこのありようをどのように見ているのでしょうか?


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