久々に読書会します!
— 読書が愛人 (@dokushogaaijin) September 5, 2020
日程:9月13日(日)10時〜11時半
場所:Zoom
お金:無料
形式:オススメ本紹介
人数:5人くらいかな?
内容はこんな感じで本のジャンルも問いません。緩さがぼくの読書会の売り。つまり誰でもオッケーよってこと!気になる方はDM下され!拡散もお願いです!#読書が愛人会 pic.twitter.com/8uDbRBqDxR
Twitterで流れてきた読書が愛人さんの読書会「読書が愛人会」に参加してまいりました。
コロナ禍により、読書会の主戦場がリアルからオンラインに移行してはや半年。従来、読書会の参加には場所と時間の制約がありましたが、オンライン化に伴い、時間さえ都合がつけば、場所の制約を考えることなく参加できるようになりました。
今回の参加者数は6名。主催者の方がどこの方か存じ上げませんし、参加者の中には奈良県・愛媛県在住の方もいました。
読書会の醍醐味は、自分が知らない本を人に教えてもらうことです。読書されている方々が選りすぐりの本を紹介する読書会に参加し続けることで、自らの選書眼がぐんぐん上がったと自覚しています。
読書会参加の何が良いかというと自分の選書眼がぐんぐん上がること。読みたい本に比して時間確保は難しく、読みたい本>>読了本という絶対的な公式が成立つ。しかし、多読仲間に恵まれると知らず知らずのうちに選書眼が磨かれ、選りすぐりの本を選ぶことになり、ほとんど駄本を掴まなくなった。#読書会
— Naoki Sugiura (@naokis) September 9, 2020
人生は思いのほか短く、読みたい本・読むべき本に比して、実際に読むことができる本はあまりにも少ないです。ですので、選りすぐりの本を選ぶことはとても大切なことです。
トップバッターの紹介は私でしたが、一旦スキップし、2番目に紹介された本から紹介します。紹介を聞いた私の言葉で書きますので、必ずしも紹介者のコメントではないことをご了承ください。
紹介を受けた本
『お金の減らし方』
タイトルには「減らし方」とありますが、お金の上手な使い方の本です。欲しいものにはお金を使い、欲しいものではないが必要なものはできるだけ節約せよ、と言います。同感です。そして、お金と上手に接するためには、その前に「自分の人生をなるべく早くデザインすること」の重要性を説きます。
さて、ここで参加者からいろんな意見が出ました。「仕事とは、お金と嫌なこととを交換する行為」「賃金は精神的苦痛に対する慰謝料」、「お金の使い方で人となりが分かる」など。「25億円あったら、何に使いますか?」という問いがありました。私なら、学校を作ります。自分が理想と思う学校を。
『まんがでわかる 地頭力を鍛える』
主人公は、5年目の家具デザイナーのお姉さんですが、仕事がうまくいかずに苦情受付課へ異動。同僚男子に仮説思考、フェルミ推定、5W2H、忌避すべき完璧主義などを教えてもらいます。
著者の出版記録を見ると、2007-2008年ごろにすでに、地頭力・フェルミ推定の本を出していますね。
『ほんとうのリーダーのみつけかた』
著者は『西の魔女が死んだ』の梨木香歩さん。著者のジュンク堂での講演録と、岩波書店の『図書』への寄稿から構成されます。ここで言う「本当のリーダー」とは、「自分のことを知ってくれている人」のことで、自分自身、「自分の中のもう一人の自分」「自分の中の良心」のことです。
梨木香歩さんの個人ファンサイトに本書経緯が書かれていましたのでリンクしておきます。
などほど。ジュンク堂での講演というのは、中高生向けだったんですね。
『京大吉田寮』
築百年以上経つ京都大学 吉田寮の写真集です。今の時代にこんな寮があるのか!!!伝説のライター・よっぴー氏の探訪録がありました。公式サイトもありました。今春も入寮者を募集しています。
よっぴー氏の記事によれば、2018年時点で築105年。1913年(大正2年)の建築になります。建替えをしたい大学側と訴訟沙汰になっています。
『あの子の殺人計画』
今回紹介受けた本の中で一番気になったのがこの本。ソープランドのオーナーが殺され、捜査線上に浮かんだシングルマザー。娘が母のアリバイを証言するため捜査が難航する。その娘は母親から「躾け」られていたと思ったのだが、どうやら自分は「虐待」を受けていたのではないかと気づき、母親の殺人を計画。そして、その結末はいかに???
最後のほうある一行でそれまでに貼られた伏線がつながり、どんでん返しになるらしいです。
気になりますねぇ。たった一言でどんでん返しを喰らわされた『イニシエーションラブ』を思い出しました。
追記:
2020年11月1日、読了。書評を書きました。
紹介した本
この読書会で自己紹介を一巡した後、紹介予定の本をみなさんに提示してもらい、この本かもう一冊を悩んで二冊を提示したのですが、この本で指名をいただきました。
フェミニストの上野千鶴子さん、昆虫学者、動物行動学研究者の竹内久美子さん、宗教学者、心理学者、産婦人科医、行動遺伝学研究者、脳研究者の8名が人間の不倫のメカニズムを解き明かします。
特に驚きだった部分が遺伝にまつわる部分。近親相姦を避けるため、自分と同じ匂いのする異性を遠ざけるという話をこれまでも聴いたことがあります。ここで出て来るのはMHC遺伝子。本来、免疫を司る遺伝子ですが、免疫力を高めるためには自分とは異なるタイプのMHC遺伝子と交わるのが最良。それが性衝動に表れます。
しかし、人間は大脳新皮質が肥大化し、本能より理性が上回ります。理性的に判断して結婚しても、伴侶が似たようなMHC遺伝子だと不幸が訪れるかもしれません。MHC遺伝子が似た者同士の夫婦は流産する比率が高いとのこと。母体が本能的に似たMHC遺伝子を排除している可能性があるとのことです。セックスレス夫婦も案外MHC遺伝子のタイプが似ていることが原因かもしれません。
選りすぐりの本に巡り合う
本の紹介を一巡したところで、世界の本屋めぐりの話題になりました。細菌、NHKのドキュメンタリーにもなっています。千葉雄大さんと門脇麦さんがナビゲータを務めます。
土地が違えばその土地ならではの本があります。また、書店員さんと仲良くなるという話題もありました。本は無機質に存在するのではありません。年間80000件以上も出版されるわけですが、その中から選りすぐりの本に巡り合うには人の介在が重要で、書店員さんや読書会はその担い手になります。
これからも、選りすぐりの本に巡り合うため、あちこちの読書会に顔を出そうと思います。
コメント
コメント一覧 (1)
また、紹介されていた本についても、的確にご紹介をくださり、感謝してます。ただ、読みたい本がまた増えて、ちょっと困ってしまいました(笑)