イノシシ
credit: Clker-Free-Vector-Images via pixabay.com (license:CC0)


<目次>
  • はじめに
  • 序章 獣の解体と共食
  • 第1章 おじさんと罠猟
  • 第2章 野生肉を料理する
  • 第3章 謎のケモノ使い
  • 第4章 皮と革をめぐる旅
  • おわりに


読書日記人気ランキング



本書との出会いはTwitterでの出会いがしら。その時のツイートが上記です。本書は四章から構成されていて、第一章は山へ分け入った狩猟、第二章はイノシシ料理、第三章はもう一人の狩猟で本職猿回しの方、第四章は皮革職人です。


「食べる」ということはどういうことか、考えさせられます。当時3歳だったお子さんが唐揚げを食べながら無邪気に問います。「お肉は何でできてるの?」


この問いに答えるには、動物を狩り、捌くしかありません。


著者の本職はカメラマン。三児の母です。住処を東京から長崎に移し、巡り合ったのが狩猟のおじさん。狩猟の目的は害獣駆除であり、イノシシ肉はそのおすそ分けです。やがて、狩猟・解体の現場を見たくなり、殺される間際のイノシシとつい目が合ってしまい、なんとも哀しくなりつつも、さっきまで生きていたアイツをおいしく食べる。


本書を読んでいるだけで涎が出てきてしまうのは、本能のなせる技かもしれません。



尊い命をしっかりといただき、命をつないでいく。肉を食べ、自分の肉となり、そして食べた側もまた自然に再生します。環境問題とは何かを考えさせられ、輪廻転生を考えさせられます。そういう意味で、本書を「哲学書」の一種としてとらえました。


イノシシを解体する


↓↓参考になったらクリック願います↓↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村