<目次>
- はじめに
- 序章 獣の解体と共食
- 第1章 おじさんと罠猟
- 第2章 野生肉を料理する
- 第3章 謎のケモノ使い
- 第4章 皮と革をめぐる旅
- おわりに
「この表紙は放映できません」タブー視された私の本 なぜ日本人は “スーパーの肉”しか見たくないのか https://t.co/DU245pgBBT #食育 #放送禁止 pic.twitter.com/yOqB5epXad
— Naoki Sugiura (@naokis) March 2, 2021
本書との出会いはTwitterでの出会いがしら。その時のツイートが上記です。本書は四章から構成されていて、第一章は山へ分け入った狩猟、第二章はイノシシ料理、第三章はもう一人の狩猟で本職猿回しの方、第四章は皮革職人です。
「食べる」ということはどういうことか、考えさせられます。当時3歳だったお子さんが唐揚げを食べながら無邪気に問います。「お肉は何でできてるの?」
この問いに答えるには、動物を狩り、捌くしかありません。
著者の本職はカメラマン。三児の母です。住処を東京から長崎に移し、巡り合ったのが狩猟のおじさん。狩猟の目的は害獣駆除であり、イノシシ肉はそのおすそ分けです。やがて、狩猟・解体の現場を見たくなり、殺される間際のイノシシとつい目が合ってしまい、なんとも哀しくなりつつも、さっきまで生きていたアイツをおいしく食べる。
本書を読んでいるだけで涎が出てきてしまうのは、本能のなせる技かもしれません。
『山と獣と肉と皮』読み始める。生きていた猪を捌き、その日の内に食べる。子どもたちが「おいしい!」と言う。分かち合える感覚(p27)。本を読んでるだけで思わず唾液が出てしまったのだけど、生きるための生理現象だと思う。選書して良かった。 https://t.co/puZBkOErQH
— Naoki Sugiura (@naokis) April 4, 2021
尊い命をしっかりといただき、命をつないでいく。肉を食べ、自分の肉となり、そして食べた側もまた自然に再生します。環境問題とは何かを考えさせられ、輪廻転生を考えさせられます。そういう意味で、本書を「哲学書」の一種としてとらえました。
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本書でも、鶏を絞めて捌くシーンが出てきます。
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