少し間が抜けてしまいましたが、
『花燃ゆ』について、振り返ろうと思います。
なぜこのタイミングになったかというと、
1月の最初の連休でようやく最終回まで見終えたからです。
世間一般的には、視聴率が低迷し、
大変厳しい評価が下っていますが、
私個人としては、満足度の高い大河ドラマでした。
その理由は主に二つあって、
一年間のドラマを通じて訴えたメッセージと
女性主人公です。
メッセージ性
最初から最後まで通貫していたメッセージが
- 人と人をつなぐこと
- 人はなぜ学ぶのかという問い
でした。ブログを振り返ると、第一話を観た直後のブログ記事にも、この二大テーマについて、すでに触れているではありませんか。
そして、「人はなぜ学ぶのか」に対して、後半になって美和は何度も何度も「生きるために学ぶこと」と説きます。美和の成長が伺えます。
また、この二大メッセージは、今の世の中に必要とされているメッセージだと思うのです。私自身がグローバルビジネスを担う人材の成長を支援しようと決意表明した際には、少なくとも『花燃ゆ』のこのメッセージの影響を受けたと自覚をしています。
女性主人公
近年、大河ドラマは2~3年おきに女性主人公ものを放送します。2013年の『八重の桜』、2011年の『江~姫たちの戦国~』、2008年の『篤姫』。これらの主人公と比べると、杉文(楫取美和)は、なんともマイナーな人物です。井上真央は、大変なハンディキャップをもって演じたことになります。
初期のころは、伊勢谷友介演ずる吉田寅次郎に押されっぱなしでしたが、寅次郎が亡くなり、久坂玄瑞が亡くなって、毛利家の大奥に入ったころからようやく本領を発揮し始め、後半の群馬では、保守的な土地柄という逆風にありながら、人々に学ぶことの大切さを訴え、やがて人々を動かしていきます。そこに美和という人物の成長を見て取ることができます。
また、母親杉滝を演じた檀ふみ、銀姫を演じた田中麗奈、阿久沢せいを演じた三田佳子ら女性陣の演技が素晴らしかったです。
女性主人公ものは期待外れの懸念がありました。最初は心配だったのですが、見事、井上真央はその心配を覆してくれました。
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